「SDGsに逆行する神宮外苑再開発」シンポジウム 2023年8月5日

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日本環境会議(JEC)と千葉商科大学 主催、『環境と公害』公開シンポジウム 「SDGsに逆行する神宮外苑再開発」
『環境と公害』第52巻第3号 特集「神宮外苑再開発計画」を踏まえて 
 日時: 2023年8月5日(土)午後1時半~4時(オンライン)
 登壇者: 
石川幹子(中央大学研究開発機構教授、東京大学名誉教授)
大橋智子(建築家)
ロッシェル・カップ(経営コンサルタント、神宮外苑問題の署名活動代表)
原科幸彦(千葉商科大学学長、東京工業大学名誉教授)
司 会: 原科幸彦

【シンポジウム開催の趣旨】
危機的な状況の神宮外苑。2023年1月、日本イコモスの「虚偽報告が多数」との指摘にも関わらず評価書は公示され着工。第二球場の解体工事が進み、9月には樹齢100年のものを含む樹木伐採が始まります。これは国民全てにとって重要な問題です。都市生活のQOLを損なってしまい基本的人権にも関わります。このままでは、日本中の都市公園に開発の手が伸びてしまいます。
都市において、100年もかけて育った樹木は貴重です。公共空間である神宮外苑の樹木は戦火の中でも生き残った、東京都心のレガシー。全国からの献金、献木、勤労奉仕で創られただけでも貴重ですが、加えて100年の間、守られ育てられてきたという歴史があります。
 この歴史的な価値を尊重するのが、SDGsです。事業者はいずれも、SDGsの推進をと言っています。ならば、この100年間の重みはわかるはずです。イチョウやケヤキなど、数百年も育つ樹木を伐採するのは理がない。レガシーをと都知事が言うのなら、これを守るべきです
 しかも、樹木は保存して、ラグビー場も野球場も改修する案が複数出されています。これらに目を向けないのは合理性に欠けます。あまりにも不透明な進め方です。

*参考 『環境と公害』第52巻第3号(2023年1月25日発行)で、神宮外苑再開発を特集
特集②〉 神宮外苑再開発計画 <目次>
特集にあたって――神宮外苑再開発計画                原科幸彦
近代日本の文化的資産である神宮外苑の保全と継承に向けて
ー社会的共通資本である都市の緑地の保全に向けてー        石川幹子
神宮外苑再開発計画にみる問題――市民の立場から           大橋智子
日本とアメリカ、大きく違う計画への市民参加――問われる民主主義    ロッシェル・カップ
神宮外苑の環境はアセスメントで守れるか――日本の制度の効果と限界  原科幸彦

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