第二部各論 第2章5節 宗教2世と虐待 

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00:00 OP
03:10 親のこと
09:03 母と子
12:37 迷いなく叱れてしまう
15:39 時間の剥奪、自立の妨げ
18:35 孤立と依存
22:08 矛盾をイデオロギーで?
24:30 精神医学やカウンセリング…

本日は「宗教2世と虐待」というテーマでお話ししよます。

僕個人としては特定の宗教を信じていることもないですし、宗派に属しているということもありません。
精神分析が好きなのですが、フロイトはユダヤ教を否定したというか、ユダヤ教のカルチャーをどっぷり入っているんだけれども神はいないという形で、そういう19世紀というか、20世紀的な、神様の捉え方をした人です。
無意識というものはありながらも、神様に対する距離は相当取った人です。

そういうところに興味があるのでそこにシンパシーはあるのですが、かといって日本人でもありもともと自衛隊にもいたので少し右翼っぽいところや仏教も好きなところもあるなと思います。
ただ、それは自分のバイアスであって、やはり科学者として、精神科医として、フラットな目線に立つべきだなと思っているので、何か自分の中に信じるものがあったときには、できるだけ否定しようと思っています。

クリスチャンの精神科医の先生も結構いますが、かといってそれを否定しているというわけでもなく、人間はそういうものを信じるんだなと思いながら、社会というか、森の外で暮らしているのが益田裕介です。
僕はあまり価値や組織とかそういうものは信じないというか信じたくないというか、それで目が濁ることを嫌う価値観の人間ですね。

そういう立場の僕から見ているときに、宗教2世やそこの虐待を治療的に扱うときに、どういうスタンスなのかということは求められるというか、そういうことを聞かれることがあります。

僕はこういう立場だからこう思っているんだよ、あなたのことをこういうふうに助けてあげたいよ、と言う必要があります。
よく治療では僕のスタンスはこうなんだよと伝えているのでこの動画でも言います。

宗教2世と虐待の問題を考えていく上で、宗教2世だったらすべてが虐待だと僕は思わないですが、精神科に来る場合は虐待のケースが多いです。
これをどうやって治療していくのか、どういう風にカウンセリングしていくのか、ということを一緒に話していきたいなと思いますし、世間の人にも知ってもらいたいと思います。

家族や周りの人、恋人や友達がそのトラウマで悩んでいるのであれば、こういうことなんだよということを理解してもらえたらなと思います。

■親のこと

宗教2世と虐待の問題を理解していく上で、親のことを考えるのはとても重要です。

親は、日本においては特に、世間の人と違うものを心の依りどころにしているということです。
世間とは違う共同体に属することで、心の平安を得ようとした人たちです。

その背景には何があったか、ということですよね。

自分の不運とか不幸があったわけです。病気の問題なのか知的な能力の問題なのか、生きづらさの問題なのか、親自身が虐待を受けていたのか、社会からの被害があったのか、たまたまだまされてしまっただけなのか。

いろいろな問題があると思いますが、どうしてこれを選んでしまったのかということですよね。
普通の人と違う道をなぜ選んでしまったのかということはきちんと理解した方が良いし、そこには親が生きてきた苦しみがあるのだろうということです。

でも生きているということはみんな苦しいので、その他の解決手段もあったんじゃないかということです。
「しなやかさ」が欠如しているんですよね。
生きていく上での矛盾だったり不運を自分で抱えたり、創意工夫で乗り越えるというよりは、心の依りどころを求めてしまったのかなと思います。

最初に、この心の依りどころ、宗教を否定しないとか、僕は自分は何かを信じることはしないと言ったのは、心の依りどころを否定するということはあまり治療的に意味がありません。
僕はそういう道具主義者というか、現実主義者なので、意味がない価値観や考えはコスパが悪いのです。
だから心の依りどころは否定しないというスタンスです。

たとえばアルコール依存症の人を治療するときに、「アルコールは害なんだからすぐやめろ」とか、薬物依存の人に「薬は悪なんだからやめろ」「こんなものをクズがやるものだ」とか言ったら絶対治療なんかうまくいきません。
「悪いものだけどそういうものを助けにしちゃうこともあるよね」「確かに使ってみたくなっちゃうね」「お酒を飲みたくなる日もあるよね」「ギャンブルしたくなっちゃうこともあるよね」と、共感と理解を示しつつ、でもちょっと否定をする立場を取るというのが重要です。
宗教や何か心の依りどころにしているもの、人々が依存しているものに関しては、全般的に僕はこういうスタンスを取っています。

人によってはいろいろなものを心の依りどころにしています。
恋人、組織、権威、地位、お金、夢、人助け、自分がこうなりたいという将来のビジョン、SDGsでも何でも良いのですが、皆さん何かを心の依りどころにしていると思います。

科学の進歩だったり、真実の追求だったり何でも良いのですが、僕自身はそういうものを持たないようにしたいなと思っています。その方が治療的に良いからです。楽なんですよ。
自分が信じるものや心の依りどころがあると、治療していて疲れてきます。

自分はこう思っていて相手はこう思っている。意見の相違がある、違いが起きるから疲れるので、最初からその依りどころがない方が楽だなと気づいたので持っていません。

そういう親の理解というのはとても重要ですし、患者さんの言葉の端々からこういう親だったのかなということはよく考えます。

でもこれを子供である患者さんにフィードバックするかというと、これはまた別です。
フィードバックが必要な人もいれば不要な人もいるし、フィードバックすることでかえって混乱してしまって、自分の気持ちのコントロールが難しくなってしまう人もいるので、僕がその患者さんの言葉の端々から理解する親の真実というか客観的な親の姿を常にフィードバックするということはありません。

子供から見て、親のリアリティはどこまで必要なのかというのは議論が分かれます。
治療の段階でも違うし、その人の価値観、年齢などいろいろなものによって変わってきます。

子供は親を冷静に見ることは難しいんですよね。
それは僕自身も同じで、僕も自分の親のことをちゃんと見られません。
どんな人なんだろうと思いながら喋ります。

でもそんな子供は嫌ですよね。
うちの父親はちょっとイケてないから、クラスでいうとあいつみたいな感じだなとか思わないじゃないですか。
親にも思わないし、恋人とか奥さんにも思いません。
うちの奥さんはこんなぐらいだからクラスでいうとこんな感じで浮いてるのかなとか、カーストはこれぐらいかななど思ったりしません。

僕らはすごく幻想を持って、相手を見る。
親とか、子供とか、恋人というのは、そういう風にできています。
感情や本能的なバイアスがかかるようにできていますし、そういうものがないとたぶん人間的にうまくいかないのだと思います。
合理的な判断だけだと、子育てや家族機能はうまく機能しないんだろうなといつも思っています。

■母と子

よく僕が例えに出すのは、「ダーウィンが来た」という動物番組のキツネの自立です。

北海道のキタキツネの子育てを追っていたドキュメンタリーがあるのですが、子供が生まれてきてお母さんがかいがいしく育てて、エサを取ってきてあげて食べさせてあげて、おっぱいをあげて、おっぱいを飲まなくなった食べ物をあげる。食べ物を食べないときはかみ砕いたやつを口で渡してあげて、そして狩りの仕方を覚えさせて、子供たちが自立する段階になったら、別のオスとお母さんギツネはまた結婚して子供を作ります。

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一般の方向けに、わかりやすく、精神科診療に関するアレコレを幅広く解説しています。動画における、精神分析や哲学用語の使用法はあくまで益田独自のものであり、一般的(専門的)な定義とは異っているところもあります。僕がもっとも説明しやすいとたまたま感じる言葉を選んだだけなので、あまり学術的にとらないでいただけると嬉しいです。
   早稲田メンタルクリニック院長 益田裕介

【自己紹介】
益田裕介
防衛医大卒。陸上自衛隊、防衛医大病院、薫風会山田病院などを経て、2018年都内で開業。専門は仕事のうつ、大人の発達障害。といいつつ、「なんでも診る」ちょっと変人よりの町医者です。
趣味は少年ジャンプとお笑い。キャンプやスキーに行きたいです。
2020年6月5日より断酒継続中。

【参考】
厚労省みんなのメンタルヘルス https://www.mhlw.go.jp/kokoro/
カプラン 臨床精神医学テキスト第3 https://www.medsi.co.jp/products/deta...
倫理規定について https://note.com/mentalyoutubers/n/nb...

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