将棋頭山|大樽避難小屋泊。駒ケ岳へのクラシックルートをいく。

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ゴールデンウイークがやってくる。

というわけで、次なる山行きを探していましたところ、桂小場から駒ケ岳へのルートを見つけました。
その道は、ロープウェイの便がない時代には懸命に登られてきた、いわば古き良きクラシックルートです。その存在を知り、心が躍ります。

ああ~。そういうコース、好きすぎる!

西から登る人は少ないとの記述。そこは静謐な山行が楽しめるといいます。

いやん、そういうコース、好きすぎる!

ヤマップを覗いてみると、そのルートをたった一日で駒ケ岳まで往復する、驚くべき人たちがいました。
そういう鬼畜みたいな登山は、私にはできないな。

すると、五合目に避難小屋があるのを見つけました。ここで一泊して、荷物を軽くし、翌日にピークを目指すことにします。

五合目よりも先は、胸突き八丁という急坂です。そこを越え、稜線に乗れば将棋頭山。
そしてその先に、駒ケ岳。


いつもの居酒屋で、オヤジに、

「今回は大樽避難小屋に泊まるよ。ここは携帯トイレ方式で、便袋500円って書いてた」

仕込みをしているオヤジが何にも言わないので、聞こえないのかと思って、

「便・袋・500・円!」と声を大きくして言った。

オヤジはめんどくさそうに、一言。

「しなきゃいいじゃん」


ああ、そうか!その手があったか。なるほど~思いつかなかったわ。

...って無理でしょう!(笑)


莫大にお金がかかるトイレを無理して山中に作るより、携帯トイレで対応する方が、よほど衛生的なような気がします。

大樽避難小屋に行ってみると、携帯トイレセットがコンテナボックスにいっぱい入っていて『仕入れが650円かかるので500円の協力金をお願いします』と書いていました。

なんで?それは赤字じゃないか。

管理は伊那市となっていますので、つまり不足分の150円は伊那市が負担するってことですか?

使用済み携帯トイレは当然、自分で持って降りるものと思ったら、トイレブースの脇に、回収BOXがあり、山盛りになっていました。

これ、絶対人の手で降ろすよね?

他人の便袋を担いで降ろすその仕事を思うと、なんか心がざわついてしまいます。

赤字にならないように1,000円を協力し、せめて、自分のものは自分で処分します。(人のものまで降ろす余裕はなかったのでごめんなさい。)

トイレ問題もさることながら、避難小屋のそばに、煙草の吸い殻がおちていたりと、まあまあゴミが散見されるのが残念でなりません。避難小屋の使い方も、熊が来るからゴミを残すなと書いてあるのに、フリーズドライの食べたものが残っていたりします。

そんなことで人の所業には悲しくなりながらも、山が与えてくれるものは、ほんとうに素晴らしかったです。

一日目、スライドした男性から、胸突き八丁からは残雪が膝まであって、ずぼずぼだから体力を持っていかれる、と聞きました。

なのに...スノーバスケットを忘れてしまいました。

そんなに踏み抜きするのにストックが機能しなかったら、登れんかもしれないな。

幸いなことに、初日に雨が降ったのと、先行者の努力のおかげで、翌日の胸突き八丁の雪道を順調に登ることができました。
前週に高川山の急登を登っていたので、胸突き八丁も楽勝!ちょれーちょれー、と登って行きましたが、胸突きの頭に到着するころには、ぐったりしてしまいました。

将棋頭山に向かう冬道の稜線では、雪が風に吹き飛ばされ、土の道が姿を現しています。
稜線にのったら、穏やかに登っていくものだと思ったら、ちょこちょこアップダウンもあってしんどい!

調子が良ければ、駒ケ岳まで足を伸ばして...などと考えていましたが、将棋頭山から駒ケ岳までの道のりは、残雪が深く、アイゼンやピッケルなしでは登ることができないものでした。
しかし、美しくも遥かな稜線を見ていると、この挑戦に対する強い欲求が湧き上がり、いつかはこの道を歩んでみようと、心に決めました。

◇追記
帰宅後、私が歩んだ道が、新田次郎さんの小説「聖職の碑」の舞台であることを知りました。ゴールデンウイークの後半、実家でのんびりとした時間を過ごしながら、その物語を読みました。まだ記憶も新しかったので、それぞれ亡くなられた場所の情景が鮮明でした。

映画のいくつかのシーンの画像も見ましたが、当時の登山装備の貧弱さに驚きました。
こんないたいけな少年たちが大勢死んだのかと思うと、とても悲しくなりました。
現代の登山技術や装備と比べると、かつての登山者たちがどれほど過酷な条件下で挑戦していたかがよく分かります。
そのような条件下で冒険を続けた、先人の勇気と決意...そして伊那市のみなさまに、改めて敬意を払います。

撮影日:2024年4月27日(土)・28日(日)

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