地歌《八千代獅子》 Jiuta "Yachiyo jishi"

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2013年2月4日求道会館で開催致しました「第62回 藤本昭子地歌ライブ」より、地歌《八千代獅子》(歌・三弦:藤本昭子、箏:滝澤郁子、胡弓:髙橋翠秋)。
Akiko Fujimoto (voice, sangen), Ikuko Takizawa (koto), Suishū Takahashi (kokyū) play Jiuta "Yachiyo jishi" at Kyūdō Kaikan, 4 February 2013.

 元々は尺八曲だったものが胡弓に移され、さらに三弦、箏に移曲された《八千代獅子》は、獅子物の代表曲として広く親しまれています。
 また、「胡弓入りの三曲合奏が最も標準的・・」と故平野健二先生も解説されているように、尺八との三曲合奏が現在では一般的になりましたが、以前は三曲合奏と言えば箏、三弦、胡弓の合奏でした。中でもこの曲は、この三つの楽器が「互いに沿い合い、競い合う」音色の響きが醸し出す、三曲合奏ならではの魅力に満ちています。
 明治以降、尺八が胡弓に代わって次第に多く用いられるようになると、律が決まっている尺八で歌の音高が定まることは、男性演奏家にとっては災難?だったのではないだろうかと、実は私は思っています。

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