【精神科】メンタルがしんどい時のサイン5つ【精神科医が10分で説明】眠れない|うつ病|メンタル不調

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0:00 (1)はじめに
0:20 (2)メンタル不調の多様性と共通点
2:24 (3)メンタルがしんどい時のサイン5つ
2:31 ①落ち着かない
3:51 ②眠れない
5:10 ③頭が回らない
6:26 ④イライラする
7:45 ⑤体調不良
9:03 (4)まとめ

メンタルがしんどくなる「メンタル不調」にはうつ病以外にも様々な原因の精神疾患がありますが、「眠れない」などそのサインには共通点が多く、そこから早期発見につなげることが大事です。

「メンタルがしんどい時のサイン5つ」について、精神科医が10分でまとめています。
出演:春日雄一郎(精神科医、医療法人社団Heart Station理事長)

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(1)はじめに
メンタル不調には様々な種類がありますが、不調のサインには共通点が多く見られます。本稿では、メンタルがしんどい時に実際に目立つサインについて解説していきます。

(2)メンタル不調の多様性と共通点
メンタル不調とは、精神状態の不調を表す一般的な言葉です。その多くは背景に何らかの精神疾患があり、主な原因疾患として以下が挙げられます。

・うつ病と適応障害:落ち込みが目立つ精神疾患で、脳の不調の程度により対策が変化します。
・統合失調症と双極性障害:脳の不調の要素が特に強く、再発の影響が強いのが特徴です。
・不安障害:以前は性格面の要素が強いとされた「神経症」ですが、最近ではうつ病類似の要素も指摘されています。

これらの疾患は、相性の合う治療薬や症状の現れ方、治療効果、再発リスクなどに違いがありますが、同時に重要な共通点も存在します。特に「早期発見と早期治療の重要性」は全ての精神疾患に共通しており、そのためには不調のサインに早めに気づくことが重要です。

(3)メンタルがしんどい時のサイン5つ

①落ち着かない
不安や緊張が強まり、冷静になれなくなります。一見素早く動けるように見えても、焦りから集中や思考がうまくいかなくなります。また、呼吸の浅さや動悸などの身体症状が現れることもあります。

対処法:
・呼吸を整えてリラックスする
・情報や負担を可能な限り減らす
・仕事環境の調整を相談する

②眠れない
メンタル不調の代表的なサインです。睡眠にはリラックスが必要ですが、精神不調によりそれが困難になります。また、不眠が続くことで精神不調がさらに悪化するリスクもあります。

対処法:
・夕方以降は意識的にリラックスを心がける
・考え事をする時間を夜以外に設定する
・睡眠環境を整える
・必要に応じて早めに受診し、睡眠薬の使用を検討する

③頭が回らない
思考力、記憶力、集中力などの脳の機能が低下します。生活や仕事など幅広い分野で影響が出やすく、無理をすると悪循環に陥りやすいサインです。

対処法:
・休養時間を確保する
・タスクを減らすか細かく分ける
・現状を受け入れ、無理をしない

④イライラする
些細なことに対してもイライラしやすくなり、周囲との関係にも影響を及ぼします。後悔して落ち込むことも多く、気分の浮き沈みが激しくなります。

対処法:
・感情をぶつける前に意識的に一呼吸置く
・安全な方法でストレスを発散する
・呼吸を整えリラックスする

⑤体調不良
ストレスにより自律神経が乱れ、様々な身体症状が現れます。内科検査では異常が見られないことが多く、メンタルの不調が背景にあることに気づきにくい特徴があります。

対処法:
・メンタル起因の体調不良の可能性を認識する
・緊張を和らげ、ストレスや負担を軽減する
・内科で異常が見られない場合は心療内科や精神科の受診を検討する

(4)まとめ
メンタル不調は様々な原因で発生しますが、早期に現れるサインには共通点が多く見られます。上記5つのサインに気づいたら早めに対策を講じ、症状が継続する場合は早期の受診を検討することが望ましいと言えます。

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【監修者】
医療法人社団Heart Station 理事長 府中こころ診療所院長 春日雄一郎
精神科医(精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医)
2005年東京大学医学部卒業、NCNP病院、永寿会恩方病院等を経て、2014年に府中こころ診療所を開設、その後医療法人化し理事長に就任、2021年8月に分院「こころ診療所吉祥寺駅前」を開業。メンタルクリニックの現場で、心療内科・精神科の臨床に取り組み続けている。

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