サッカーから建築へ！異色の経歴を持つ建築士の魅力的な住宅設計

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山口県岩国市の建築士、西本竜洋さんの魅力的な建築が世界最大級のコンペティション( A'Design Award and Competition)で金賞を受賞しました。かつてはＪリーガーとしてピッチで活躍し、その後建築の世界へと転身した異色の経歴を持つ彼が手がける建築物は、室内と外が繋がる独自のデザインで注目を浴びています。

西本さんの設計した建物は、その美しさだけでなく、建築内外の調和と一体感を強調しています。特に、彼の作品は室内空間と外部環境を融合させる特徴があり、住む人々にまるで外にいるような感覚を提供します。その設計手法は、スリランカの建築家ジェフリー・バワ(Geoffrey Bawa)の影響を受けており、建物内部に外界の要素を取り入れることで、快適で豊かな環境を創り出しています。

西本さんが手がけた住宅の一例は、「下田布施の家」と呼ばれます。狭小な敷地を活かし、大きな木製の壁を配置することで広がりのある空間を実現しました。特に奥にあるバルコニーからは、のどかな田園風景が望め、自然との調和を感じることができます。この住宅はグッドデザイン賞を受賞し、その設計手法と独自の空間構築が評価されました。

さらに、「山手の家」と呼ばれる別の建物では、夏至や冬至の日の出の角度を計画的に取り入れることで、光が建物内部に豊かに差し込むよう工夫されています。この家は世界最大級のコンペティションで金賞を受賞し、西本さんの建築家としての才能とアイディアの豊かさが証明されました。

西本さんの建築への情熱は、サッカー選手としての経験から芽生えました。彼はJリーグで活躍し、スポーツの世界に魅了されましたが、ひとつの家具に出会ったことで建築への情熱を発見しました。その後、建築の専門学校で学び、建築士としての道を歩み始めました。

彼は地域への貢献も忘れません。児童福祉施設の設計では、子どもたちの成長と安らぎを考慮し、内部空間に自然の光が降り注ぐよう設計されています。外観は積み木のような形状で、子どもたちの好奇心を引き寄せると同時に、建物内外の一体感を演出しています。

西本竜洋さんの建築は、彼の異例の経歴と情熱が息づくものです。Jリーガーから建築士への変遷は、建築のデザインに新たな視点と創造性をもたらしました。その作品は、室内外の調和と感覚の刺激を通じて、人々の生活を豊かにする存在となっています。

2023年8月23日(水) 放送
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