精神科医が勧める、仕事を休みたい人、やめたい人が最初にみるべき動画【精神科医が一般の方向けに病気や治療を解説するCh】

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00:00 今日のテーマ
01:40 休職中のお金のこと
03:42 転職? 復職?
07:35 ひとりで考えずに相談する

今日は「仕事に行くのがつらい人、辞めたい人」に向けて、実際の臨床ではどのようなことをしているのか、どのようなことを知ってもらいたいのかについて解説します。

仕事に行くのが辛くて辞めたくなっているときはだいたい「うつ状態」です。脳が原因でうつ状態になるのを「うつ病」、ストレスが原因でうつ状態になるのを「適応障害」と言います。ざっくりですが。

診断は置いておいて、うつ状態になるとこのようになります:
・食事、睡眠の異常
・死にたい、涙が出る
・他人から「休め」と言われる

食べられない、眠れない、出勤途中に涙が出る、仕事中に突然涙が溢れ出る、家族・友人・上司から休めと言われている、このような状態であれば休職をおすすめします。休職はハードルが高く感じるかもしれませんが、結構普通にあります。

<休職中のお金のこと>

休職と言ったり病休と言ったりしますが、最初は有休を使います。有休を何日か残したり全部使い切ったりしますが、その後に病気休暇のようなものが会社によってはあります。そして休職に入ります。

給料が出なくなった時には傷病手当をもらえます。これは健康保険組合から出るので会社から出すわけではありませんので気にせず受け取ってください。最長で1年半もらえます。雇用保険に1年以上入っていた場合は退職後ももらえます。

休職後そのまま会社を辞めてしまった場合も、雇用保険に1年以上入っていれば失業手当を約3ヶ月分もらえます。

労災について「残業が多すぎてうつになったので労災は取れますか」と聞かれたりしますが、これはちょっと判断しかねます。結構デリケートな問題でなかなか取れるとは言い難いです。労災に該当するとわかっても、労働基準局に連絡して会社に来てもらってなどやりとりがいろいろあるのでやらないことが多いです。

精神障害の労災認定 |厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/bunya/roudouki...

雇用保険制度|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunit...

傷病手当金|全国健康保険組合
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/sb3...
(2021.4.30)

<転職? 復職?>

まずはゆっくり休んで精神の状態を落ち着かせますが、休んだ後に転職するのか復職するのかも同時に考えて行かないといけません。仕事に行くのが辛いというのはもともと職場にトラブルがあったということですので、元の職場に戻って良いものか、それとも転職した方が良いのかを考えます。

考えるにあたり何を見直すこと:

・個人の価値観、キャリアプラン
うつ状態のときは視野が狭くなってしまっていますが、休んで一息ついたのであればもう一度自分の価値観やキャリアプランを見直さす必要があります。自分はどのような人生を送りたいのか、そのためには仕事はどうあるべきかといったことを考えていきます。

・お金、家族
そうは言っても価値観やキャリアプランだけでは食べていけませんので、お金の問題や家族事情を考える必要があります。裕福な家もあれば仕送りをしなければいけない家庭もあります。立場がそれぞれ違いますし、年齢によっても責任は違います。

・求人、市場
求人状況や市場の調査もしなければいけません。有効求人倍率を調べて実際どのような感じかを見ます。転職については業界ごと変える人もいますので有効求人倍率を見てください。今は低いです。業界によっては高いですが。

・人生100年
あまり考えたことがない人が多いと思いますが、企業寿命よりも職業寿命の方が長いです。
会社の寿命は大体30年と言われていて、業界によってはもっと短かったり長かったりします。うまく分野を変えながら生き延びることもありますが尽きてしまうこともあります。例えばレンタルビデオ店も昔はたくさんありましたがなくなってしまいました。自分は「こういうことをしたい」と思って就職しても企業寿命の方が先に終わるかもしれません。今は変化のスピードがどんどん速くなっていますので企業寿命はもっと短くなる可能性があります。

人間の寿命は伸びていますから職業寿命も延びていき、会社の寿命を超えてしまいます。1つの企業に入って潰れるまでいてもあと20年残ってしまいます。転職が当たり前の世の中になるので、今回復職したとしてもどこかのタイミングで転職しなければいけないことになるのではないかと思います。

<相談する>

自分一人で考えず、色々と相談した方が良いです。

上司、人事、産業医に相談すること:
・パワハラ、人間関係
・業務内容、業務量 
・残業時間

「今回はこのような理由でうつになってしまったので、復職するならばこのような条件で働きたい」というやりとりをします。職場は職場で今は人も少ないですし、採用コストの方が大きいので新しく人を雇って教育するより基本的には復職してほしいのです。ですからあまりへりくだる必要はありません。「自分はこれでキツかった」と言えばある程度対応してくれる会社が多いです。

転職についても一人で考えるのは厳しいので、キャリアカウンセラー、家族、友人、OBなどに相談することが大事です。

・しごとセンター
・ハローワーク
・就労支援
・転職エージェント
などで相談することもできます。

とにかく、辛いのであれば休むことを検討してください。休んでもお金は出ます。ある程度良くなったら転職なのか復職なのかを考えます。珍しいことではありませんから、色々な人に相談しながらやってください。

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一般の方向けに、わかりやすく、精神科診療に関するアレコレを幅広く解説しています。動画における、精神分析や哲学用語の使用法はあくまで益田独自のものであり、一般的(専門的)な定義とは異っているところもあります。僕がもっとも説明しやすいとたまたま感じる言葉を選んだだけなので、あまり学術的にとらないでいただけると嬉しいです。

当院でカウンセリングを受けてみたいと思われた方はこちらをご参考ください
https://wasedamental.com/counseling/

これまでの動画や精神科に関することはマインドマップでまとめています
https://www.mindmeister.com/ja/183423...

こちらからお問い合わせください。ゲストで出てくれる方も随時募集しています。
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セカンドチャンネルはこちらです
   / @wasedamasuda  

【参考】
厚労省みんなのメンタルヘルス https://www.mhlw.go.jp/kokoro/
カプラン 臨床精神医学テキスト第3版

#休職 #復職 #傷病手当 #失業手当 #適応障害

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