月に1度だけ…パンを焼かない「夜のパン屋さん」に行列 困窮した人を助ける一風変わった取り組みとは 札幌市

Описание к видео 月に1度だけ…パンを焼かない「夜のパン屋さん」に行列 困窮した人を助ける一風変わった取り組みとは 札幌市

札幌に月に1度、それも夜にしか営業しない大人気のパン屋さんがあります。
実はこのお店、食品ロスの削減と生活に困っている人たちを助ける一風変わったパン屋さんなんです。

■店員の声:
「夜のパン屋さん開催中です。」
北海道大学のそばにある書店の片隅で、月に1度夜にだけ開店するその名も「夜のパン屋さん」。

■買い物客:
Qいっぱい買った?
「4つ。あんバターサンド、ミルク塩パン。これめっちゃおいしそう。」

■買い物客:
「たくさん買っちゃいました。買わせたんですけど」

■買い物客:
「おいしそうなパンがたくさんあったのでたくさん買っちゃいました。」

実はこちらのお店。パンを焼かないパン屋さんなんです。営業開始5時間前、「夜のパン屋さん」のスタッフがやってきたのは、札幌市西区にある「たくみぱん」。
次の日食べてもおいしいをコンセプトに素材とレシピにこだわったパンやクリスマスの定番「シュトーレン」などおよそ70種類を販売しています。
バックヤードでは次々と冷凍したパンが袋に詰められていました。

■たくみぱん関本巧さん:
「きのうの悪天候があったのでほとんどきのうの分。きのうみたいに(天候が)ひどいと残ってしまいます。」

「夜のパン屋さん」が買い取っていたのは、前日の大雨で思うように客足がのびず売れ残ってしまったパン、88個。食品ロスを少しでも削減しようと札幌近郊の店舗からその日廃棄されるはずだったパンを集めて販売しているんです。

■たくみぱん関本巧さん:
「残るパンというのはこっちとしても食べてほしいというのは心から思う。夜のパン屋さんで買われた方がうちの店にも来店して『あの時のパンおいしかったよ』って結構お声がけいただけるので、こちらとしても参加して良かったなという部分は多々感じます。」

この日は札幌や石狩の8店舗からおよそ300個のパンが集まりました。
店の前には開店前から行列が。
1か所で様々なお店のパンが買えるとあってお客さんにも毎回好評で、この日も2時間ほどで完売となりました。

■仁木町から:
「いろいろなところに行かなくていいしおいしいし、力になれるし、いいなと思います」

■札幌市民(20代):
「僕いまコンビニでアルバイトをしているんですけどもうすごい量を捨てていて、そういうのを持って帰れないので、本当にすごい心痛むし、単純にもったいないなって。
これ食べられたら楽になる人、いっぱいいるのになと思うので、すごいいい取り組みだなという風に思います。」

「夜のパン屋さん」の目的は食品ロスの削減だけではありません。
運営するのはホームレスの自立支援を行っている団体「ビッグイシューさっぽろ」。
生活に困窮している人たちにパンの販売というすぐに収入を得られる仕事を作ろうと去年11月から営業を始めました。
こちら男性は家がない人たちを受け入れるシェルターで生活をしながらおよそ1年間「夜のパン屋さん」で働き、先月、就職先が決まったといいます。

■夜のパン屋さん元販売員(39):
「コロナで職を失ってしまったというのがあって。(パンの販売は)結構いい勉強にもなったしいろいろな人たちと交流もあったので、楽しかった。」

食品ロスを削減しながら雇用を生みお客さんにとっても様々なお店のパンに出会うことができるまさに三方よしの「夜のパン屋さん」。
運営団体は1年が経ち取り組みに関心を持つ人が増えてきていると話します。

■ビッグイシューさっぽろ平田なぎさ事務局長:
「特に若年層が生活に困っている方が増えたというのはよく聞く。(参加する)パン屋さんも少し増やせれば、よりお客さんにも喜んでいただけるかなと思うので、取り組んでいきたいなと思います」政府が今年6月に公表した2021年度の食品ロスの量は523万トンで、6年ぶりに増加。
これは国民1人あたり、1日にお茶碗1杯分のご飯を捨てている計算になります。
こうした中新たな食品ロス対策を始めた菓子店も…おはぎや大福など日持ちがしない商品を数多く取り扱っている「もち処一久大福堂」です。

■もち処一久大福堂清田ミニショップ前田千鶴店長:
「夏は暑いとお餅、甘いものは(控える)というのもありまして、余ってしまうなとなった時に早めに「TABETE」を使って、ちょっとお安くしてお客様に来て買っていただく」このお店が今年8月から導入したのが食品ロス削減アプリ「TABETE」。
加盟店は廃棄になりそうな商品を出品し、それを食べたいと思ったユーザーが、お店にレスキューに向かって買い取る仕組みです。

■もち処一久大福堂清田ミニショップ前田千鶴店長:
「だいたい2割から3割引き。とても好評で出品して1、2分で購入されるという、無くなる時はすぐという感じです。」

「TABETE」のユーザーは79万人。2018年に東京でサービスが始まったアプリですがコロナ禍で加盟店が増え、現在は全国で2700店舗道内では43店舗が参加しています。近くに加盟店がない場合も、会員限定のショッピングサイトがあり、廃棄が迫っている食品や日用品などを安く買うことができます。

■TABETEを運営するコークッキング伊作太一さん:
「すごい食品ロスに対して何かをやっているんだということを強要することなく、おいしいから使う、ちょっとお得だから使うとか、日々の買い物の中で食品ロスの削減に貢献できるような消費行動を定着させるためのアプリになれたらいいなと思っています。」


クリスマスや忘年会の影響で捨てられる食べ物が増えやすいというこれからの季節。
おいしく、楽しく、お得に、食品ロスの削減に取り組んでみてはいかがでしょうか?

「夜のパン屋さん」ですが、この1年で急に職をなくした人やシングルマザーなど27人を雇用することができたということです。
お客さんにも大人気の夜のパン屋さん、次回の営業は来月15日の予定です。


▼HTB北海道ニュース 公式サイト
https://www.htb.co.jp/news/

▼情報・映像提供はこちらから「イチオシ!!動画ポスト」
https://www.htb.co.jp/news/info.html

▼HTB北海道ニュースのSNS
Twitter   / htb_news  
Facebook   / htbnews  
TikTok   / htb_hokkaidonews  
#HTB北海道ニュース #北海道 #ニュース

Комментарии

Информация по комментариям в разработке