交響詩「ヌーナ」 大津シンフォニックバンド

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交響詩「ヌーナ」 阿部勇一作曲
2016年 大津シンフォニックバンド委嘱作品

◆曲解説
《ヌーナ》とは約19億年前、地球上に最初に出現したといわれる超大陸の名称である。超大陸は数億年毎に分裂と結合を繰り返すという。もちろん今現在もその途中で、数億年後にはまた超大陸が形成されるらしい。まったく実感できないが、事実なのである。
地球は誕生以来46億年、一瞬たりとも留まらずその状態を変化させている。森羅万象この世のすべてが流動的で、常に形成と破壊を繰り返しているのだ。生きとし生けるものは皆この「法則」から逃れられない。無常だな…と寂しくなるが、残念ながら生きているとはそういうことなのだ。
滾々と流れ続ける万物の生命エネルギーとその継続運動が蓄積された果てに起こる爆発的な変化、再び始まる静寂の世界…そんなイメージである。衝撃的な幕開け、ミステリアスなハーモニー、無機質なリズムに金管の骨太なメロディなど、様々な要素を絶妙にブレンドした色彩ある曲に仕上げた。

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