児童１人、この春閉校の小学校で「閉校式」 118年の歴史に幕　大谷翔平選手からのグローブのプレゼントで先生と野球

児童が１人、という北海道のオホーツク海側の小学校がこの春で閉校します。
　地域住民の暖かさに支えられ、学校は最後の冬を迎えています。

　紋別市の郊外にある小向小学校です。
　たった１人の在校生、６年生の古屋智貴君が、学校と地域に感謝の気持ちを伝えました。

６年生　古屋智貴君（12）
「小向小学校は人を集め、人に愛され、人を育てる場所でした。ここで過ごした思い出と経験を力に、僕はこれからも強く生きていこうと思います」

　118年の歴史に幕を下ろすのを前に、学校では先月、卒業生らを招いて閉校式が開かれました。

卒業生
「ありがとうですよね、学年超えてみんなと仲よくなれて」
「時代のすう勢とはいえ、非常に惜しい気もする。ここが中心でしたから…」
「（古屋君に向けて）３月までしっかり小向小学校をしょって立ってお願いします」

　通学地域の人口はおよそ200人。
　古屋くんが入学した時、７人いた児童も１人になりました。
　教室では、担任の小橋百合香教諭と２人だけの時間が流れます。

６年生　古屋智貴君（12）
「６年生の勉強を３月22日までにすべて終わらせる。やらないと卒業ができなくなるので、やらないといけない」

小橋百合香教諭
「頑張れますか？一緒に頑張ろう」

　先週18日、小向小学校にもあのプレゼントが届きました。

紋別市立小向小学校　川合伸幸校長
「大谷選手からの思いを受け継ぎ、いただいてください！」

　早速、先生と野球をしました。気分は大谷選手です。

　いつも地域の中心だった小向小学校。
　古屋くんの学校生活は地域が一体となって支えてきたものでした。
　卒業、そして閉校まで２か月足らず。
　最後の卒業生はたくさんの人の想いを胸に、残り少ない時間を大切に過ごしています。2024年01月26日(金) 17時31分 更新

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