大阪でも熊『数年に一回…連日見られるのは異常』柿の木に爪痕「食べないなら撤去を」（2023年11月9日）

全国で相次ぐ熊の被害。大阪府茨木市でも１１月に入り熊の目撃情報などが５件寄せられています。

　今年１０月に北海道興部町で撮影されたヒグマの映像。木に寄りかかり立ち上がる熊が何度も木に体をこすりつけています。興部町周辺では今年ヒグマの目撃件数が急増。過去５年で最多となっています。

　そして１１月８日も熊による被害がありました。岩手県八幡平市ではイノシシ用の罠を仕掛けた７０代の男性が様子を見に行ったところ、罠にかかっていた熊に襲われ顔などにけがをしました。

　また、秋田県大仙市では自宅の敷地内で作業していた４０代の男性が熊に襲われ右手を骨折したということです。

　全国で後を絶たない熊の被害。環境省によりますと、今年４月～１０月までに熊の被害にあった人は全国で１８０人で、昨年度１年間と比べてもすでに２倍以上になっているということです。

　そして大阪府茨木市でも目撃情報が。

　（熊を目撃した男性）「ちょうどその辺ね。その辺にくっと顔を出しててん、熊が。びっくりしたよ」

　１１月４日午後、茨木市の山あいの下音羽地区で、男性が家の外に出ると栗の木の下にいる熊を発見。その後、近くの柿の木にも登ろうとしていたということです。

　また１１月６日には同じ茨木市の泉原地区にある清溪小学校のグラウンドで熊とみられる足跡が確認されています。

　（小学校近くのカフェ店員）「足跡があったのが小学校のグラウンドですごくびっくりしました。何もなければいいんですけど」

　さらに…

　（記者リポート）「民家の横にある柿の木に熊が登ったとみられる爪痕が残っています」

　１１月７日夕方には、茨木市の忍頂寺の民家にある柿の木で、熊のものとみられる数ｃｍの爪痕が複数見つかりました。茨木市によりますと、１１月に入って熊の目撃情報や足跡や爪痕の情報が５件寄せられているということです。

　（茨木市産業環境部　谷田明夫農林課長）「（これまでは）数年に一回見られるかどうか。今回のように１１月になってから連日見られるのは異常な状況だと思います。人と遭遇する危険を少しでもなくすために、エサとなるような柿の実は食べないのであれば撤去してもらって、熊が寄りつかないように地域の方に呼びかけさせてもらおうとしているところです」

　茨木市は市内の巡回を行ない、できるだけ山には１人で出かけないよう注意を呼びかけています。

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