我が国最古級の運河閘門 選奨土木遺産 来原岩樋

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来原岩樋 概要
1.概要
名称 来原岩樋
くりはらいわひ
所在地 島根県出雲市大津町
竣工年 1700(元禄13)年
構造寸法 素掘り水路トンネル+運河閘門
幅2.6m高さ4.2m延長9.1m

 来原(くりはら)岩樋は斐伊川(ひいかわ)左岸の来原(くりはら)にある岩山に、下を幅約2.6m、高さ約4.2mの穴を9.1m 掘りぬいて左岸の水溜り池に導水したもので、その池からは西の塩冶(えんや)地域を潤す間府(まぶ)川が流れ出ています。また、岩樋は農業用水の取水だけでなく、斐伊川と高瀬川をつなぐ高瀬舟の往来にも利用されていました。天井川の斐伊川との連絡は、3段のゲートを上下させることで水位を調整しながら船を通過させる「閘門(こうもん)式構造」がとりいれられていました。
来原の岩樋の完成は、元禄(げんろく)13(1700)年で、わが国に現存する運河閘門(こうもん)としては
おそらく最古級です。こうして国内では珍しい連続閘門(こうもん)となっていることが評価され、平成26 年度選奨土木遺産(せんしょうどぼくいさん)に選定されました。

2.参考文献
 1.“土木学会ホームページ 選奨土木遺産選考委員会”
https://committees.jsce.or.jp/heritag...

 2.“(一社)中国建設弘済会ホームページ 来原岩樋”
http://www.ccba.or.jp/archives/pdf/ku...

 3.“出雲観光ガイド 来原岩樋”
https://izumo-kankou.gr.jp/330

 4.“産総研地質調査総合センターウェブサイト”
 https://gbank.gsj.jp/seamless/v2/view...

 5.“国土地理院ウェブサイト (3D画像を含む) ”
 https://maps.gsi.go.jp/#18/35.354629/...

 6. “疎水百選・高瀬川(島根県)”.農林水産省ウェブサイト
 https://www.maff.go.jp/j/nousin/sekke...

 7. 馬場俊介、樋口輝久、劉瑜. “近世以前の日本の土木遺産の総合調査-保 存状態に関する施設別の価値判断の指標”
 https://www.jstage.jst.go.jp/article/...

 8.嘉本久仁男、瀬崎龍一.“簸川平野の農業土木史に輝く大梶七兵衛朝康”    https://www.jstage.jst.go.jp/article/...

9.“しまねインフラツーリズムガイド in IZUMO”“鯰(なまず)の尾”P06 https://www.pref.shimane.lg.jp/izumo_...

10.“紙芝居-治水の偉人伝 大梶七兵衛”
https://www.hns.gr.jp/books/pdf/okaji...

3.用語の説明
1.樋門(ひもん)
用水の取り入れや排水、舟運(しゅううん)などのため、堤防を横切る暗渠(あんきょ)にして設ける通水路を言います。樋門と樋管の呼び分けは、一般的には断面が丸い管状のものを樋管、断面が四角い箱型の門を樋門と呼んでいます。

2.閘門(こうもん)
閘門(こうもん、英語: Lock)は、水位の異なる水面をもつ河川や運河、水路に設けられる船を通航させるための施設をいいます。異なる水位間に水位を変化することが出来る一区画を設けて、区画内の船を上下できるようにした設備を水閘、水閘を区画するための界壁を閘門という場合もあります。

3.選奨土木遺産
日本土木学会選奨土木遺産の認定制度は、土木遺産の顕彰を通じて、歴史的土木構造物の保存に資することを目的として、平成12年度に創設されました。
土木学会としては、その結果として、
1.社会へのアピール
 (土木遺産の文化的価値の評価、社会への理解等)
2.土木技術者へのアピール
(先輩技術者の仕事への敬意、将来の文化財創出への認識と責任の自覚等の喚起)
3まちづくりへの活用
(土木遺産は、地域の自然や歴史・文化を中心とした地域資産の核となるものであるとの認識の喚起)
4.失われるおそれのある土木遺産の救済
  (貴重な土木遺産の保護)  などが促されることを期待しています。

4.大梶七兵衛(おおかじしちべえ)
大梶七兵衛は、元和7年(1621年)、現在の島根県出雲市古志町に生まれ、高い農業土木技術を認められて松江藩に召され開発棟梁となりました。「荒木浜」における植林、高瀬川・差海川・十間川などの開削など、この地方を干ばつや水害から護り、出雲平野の開拓・植林に尽力し、出雲の農業の基盤を築いた人物として知られています。

5.斐伊川(ひいかわ)左岸
河川を上流から下流に向かって眺めたとき、右側を右岸,左側を左岸と呼びます。斐伊川中流から下流域では、大きく分けて右岸が旧簸川郡斐川町や旧八束郡宍道町、左岸が旧出雲市や旧平田市となります。

6.天井(てんじょう)川
川底が、周辺の地面の高さよりも高い位置にある川のことを天井川といいます。斐伊川では、上流の奥出雲地方でたたら製鉄が盛んにおこなわれたため、その副産物のかんな流しによる土砂流出で川底が高くなり、天井川になったと言われています。

7.閘門(こうもん)式構造
運河の上流と下流の水位差を調整して、船を通すための水のエレベーターのようなものです。
世界で有名な運河は、地中海と紅海を結ぶスエズ運河と太平洋と大西洋を結ぶパナマ運河がありますが、閘門式構造の運河は、後者のパナマ運河です。
閘門に入った船を、ゲート操作によって上下流の水位に合わせて通行させる方法です。

8.鯰(なまず)の尾
斐伊川本川の下流部は、砂河川の天井川であるため、流水の多くが伏流水となっています。
この伏流水や表面水を集めて取水する方法として、堤防沿いに設けられた小さな土手のことを「鯰の尾」と呼び、来原岩樋では、岩樋守の本田家が私財を投げうって整備されたと言います。
しかし、斐伊川放水路事業により、鯰の尾が撤去されたため、それ以後取水がしづらくなり、今では「水寄せ」と呼ばれる、土砂をかき寄せて取水を行う方法で、なんとかしのいでいます。

4.BGM
この動画のBGMは、BGMerを使用しています。
楽曲名は、1.「淡々と流れていく時間」 2.「峠の茶屋店」です。
http://bgmer.net

5.飲食店データ
1.風月庵
住所:出雲市塩冶町765-2
営業時間:昼 11:30~14:00 夜: 17:30~19:30
定休日:月曜日、木曜・日曜の夜
席数:30席(全席禁煙)
駐車場:15台
おすすめメニュー:割子そば
店HP:http://fugetsuan.web.fc2.com/

2.そば処 あごう
住所:出雲市今市町87 ラピタ本店別棟
営業時間:11:00~14:00
定休日:水曜日、第3木曜日(祝日の時は翌木曜日)
席数:20席(全席禁煙)
駐車場:ラピタショッピングセンター駐車場
おすすめメニュー:そば定食
(ご飯はとろろ飯、ミニかき揚げ丼、白ご飯の3種より)
参考HP: https://www.izumo-soba.jp/archives/106
 (出雲そば商組合HP)

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