日本キリスト教団六ツ川教会 ローズンゲン釈義黙想(2024/8/4)

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2024年8月4日(日)

【旧約聖書】
主は何事も御旨のままに行われる。天と地において、海とすべての深い淵において。詩135:6(協)

【新約聖書】
怠らず励み、霊に燃えて、主に仕えなさい。ロマ12:11(協)

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「ローズンゲン釈義黙想」は、日本キリスト教団六ツ川教会の会員向けのメッセージです。
日々、御言葉を聞くことができるように毎朝5時に更新します。
「公開」設定にしていますので、六ツ川教会の教会員でない方も、ご関心のある方はどうぞ自由にご活用ください。

釈義黙想の後に、呼吸と沈黙の時間があります。
ヨガのトレーニングから学んだ呼吸法のごく基本的な方法を取り入れています。
御言葉を聞き、呼吸と姿勢を整えて、良い一日の始まりとなりますように。
どうぞ今日も笑顔でお過ごしください。

使用しているテキストは『日々の聖句 Losungen2024』(ベテスダ奉仕女母の家出版部、2023年)です。全国のキリスト教書店でお求めいただくことができます。税込み1,400円です。

*ローズンゲンで指定された場所以外は、聖書協会共同訳聖書のテキストを用いています。

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 本日与えられました新約聖書の御言葉は、聖書協会共同訳の小見出しには「キリスト者の生活指針」と書かれている箇所の一部となります。9節からこのように書かれています。「愛には偽りがあってはなりません。悪を退け、善に親しみ、兄弟愛をもって互いに深く愛し、互いに相手を尊敬し、怠らず励み、霊に燃えて、主に仕えなさい。希望をもって喜び、苦難に耐え、たゆまず祈り、聖なる者たちに必要なものを分かち、旅人をもてなすよう努めなさい。あなたがたを迫害する者を祝福しなさい、祝福するのであって、呪ってはなりません。喜ぶ者と共に喜び、泣く者と共に泣きなさい」というように続いていきます。これらの生活指針に何か内容的な統一性を見つけ出すのは難しく、恐らく、様々な背景を持つ勧めが、ここに集められていると考えられています。

 現在、パリ・オリンピックが開催されていますが、日本人で注目されている選手は、若いころから別格の才能を持った方々がほとんどかもしれません。オリンピックではなくとも、大谷翔平選手や藤井壮太棋士など時の人となっておられる方は、もちろん人一倍の努力はなさっていますが、凡人では持ちえない能力を感じさせます。メディアはそういった方々にフォーカスしますから、こういったスターがたくさんいるなかで、我々凡人にとっては自信の持ちにくい環境かもしれません。

 永瀬拓矢という将棋の棋士がいますが、彼自身は子どもの頃から注目されるような神童ではなかったと言います。そして彼自身、「才能はないとすぐに分かりましたけど、努力することはできたんです」と言って、自分と同じように才能がなくて自信をなくしている子どもたちに対して、才能より努力が大切だと伝えたいと言います。才能がなくても、好きであれば努力は続けられると言います。

 考えてみれば、信仰についていえば、信仰に才能は関係ありません。信仰はむしろ、パウロが言うように怠らず励むもので、淡々としたものです。「霊に燃えて」という言葉は、やや熱狂的な感じもしますが、一気に燃え上がって、そして消えていくような火ではなく、淡々と安定して燃え続ける火のことのはずです。そのように、淡々と信仰の道を歩み続けるということです。

 キリスト者の生活指針として書かれていることは、このような生活をしなければならない、ということよりも、怠らず励み、霊に燃えて、神さまに仕えていると、自ずと与えられるものが列挙されていると考えることもできます。旧約の詩人は歌います。「主は何事も御旨のままに行われる。天と地において、海とすべての深い淵において。」才能はなくても、怠らず励んでいれば、神さまは私たちが生きるのに必要なことを与えてくださいます。これは実は、誰にでもできることであり、そして誰にでもできる、信仰の道の歩み方なのです。

日本キリスト教団六ツ川教会牧師  桐藤 薫

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