大津絵幻想　長沢勝俊作曲

「大津絵幻想」長澤勝俊作曲　1981年
演奏：日本音楽集団
2021年12月17日（金）サンポートホール高松第1小ホール
【日本音楽集団　高松公演】
主催：特定非営利活動法人日本音楽集団
文化庁「ARTS for the future!」補助対象事業

1981年第67回定期演奏会にて初演。江戸時代、近江国（滋賀県）大津の追分周辺で売られていた民芸絵画であり全国津々浦々まで広まり親しまれた「大津絵」。そこには、当時の民衆の哀歓や世相諷刺が、泥絵具を用いてユーモラスなタッチで画かれています。この「大津絵」より5つ、≪鬼の念仏≫≪藤娘≫≪瓢箪鯰≫≪長刀弁慶≫≪雷と太鼓≫を題材とし、強烈な画題の奥深くに潜む民衆の誇らない自然の姿、智慧と余裕を日本楽器の音に託し表現されています。作曲者が愛情を持ち続けた日本の民族芸能や民芸品。それらの持つ原点を拠り所に、我々日本民族の共通項を日本楽器にて表現するという、「人形風土記」から始まる一連の政策姿勢の延長線上に位置する曲と言えます。

＜演奏者＞
日本音楽集団
[指揮]苫米地英一
[笛]竹井誠　[尺八Ⅰ]原郷隆　川俣夜山　[尺八Ⅱ]田野村聡　渕上ラファエル広志　[尺八Ⅲ]元永拓　饗庭凱山　[胡弓]木場大輔（助演）[細棹三味線]杵家七三　[太棹三味線]簑田弘大　[琵琶]藤高理恵子　熊田かほり（助演）[箏Ⅰ]熊沢栄利子　佐藤里美　森真理子　[箏Ⅱ]桜井智永　三宅礼子　伊藤麻衣子　　[十七絃]久東寿子　丸岡映美　石井香奈　[打楽器]盧慶順　多田恵子

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