「働く幸せ」障害者雇用続けて半世紀 日本理化学工業 2022年6月8日放送

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50年以上前から知的障害がある人を積極的に雇い入れ
「人を幸せにする」ことを目指している会社が北海道美唄市に
あります。 4つの「人間の究極の幸せ」とは?

北海道美唄市の元中学校の校舎に咲き誇る「桜」
2万輪の花はすべてチョークで描かれています。

訪れた人
「きれいな色をいっぱい使ってた」
「本当にチョークなのかなと思って、近づいて見たら
チョークなんですよね」

作品を手掛けたのは、地元の中学校の美術部員たちです。

美唄中学校 美術部員
「発色めっちゃいいです。めっちゃ優しく書いても全然色がのる」

部員たちが使うチョークは、美唄市にある
日本理化学工業(にほんりかがくこうぎょう)の工場で
作られています。

1967年の操業開始以来 変わらず、従業員が1本1本手作りしています。
1日に生産するチョークは20万本。
生産量、商品シェアともに日本一を誇ります。

生産を支えているのは26人の従業員たちです。
この工場では操業した55年前から知的障害者を
積極的に雇用しています。
今では、工場の従業員の8割を占めています。

日本理化学工業・西川 一仁 常務
「炭鉱が閉山になるのが決まって 障害者福祉の街にしたいと
美唄市が考えられた。弊社はその頃、東京に工場がありまして
知的障害の方を雇用していました。それで美唄市さんからの
熱い要望がありまして」

学校で使われるチョークは、含まれる成分の量から
寸法まで厳密に定められています。
メーカーは、これを守って製品を作らなくてはなりません。

松本 雅裕 記者
「従業員の傍らにはプラスチックの型や 砂時計が用意されています。
数字を読むのではなく、感覚で作業ができる工夫が施されています」

数字や文字を読むことが苦手でも「色」や「形」で理解してもらい
能力を引き出すことで、従業員は達成感を得ます。

また全員、正社員で年に2回ボーナスも支給されます。
一方で、1日の生産目標が設定され、評価もされます。

西川 常務
「彼らが作った商品が評価されて、その売り上げで給料と
原料費を払っている。だから甘えが無いんですよ全く。
自分たちがしっかり物を作れないと、この会社がなくなっちゃうって
危機感持っているんですね」

成果を上げようと集中して働く従業員たち。
仕事中は寡黙ですが、リズミカルに楽しそうです。


従業員
「楽しいです」「みんなと働けることが楽しいです」
「いい製品を送れるようにお客さんに喜んでもらうために
やっています」

この工場が、障害者を積極的に雇用する理由を
日本理化学工業の前の社長、大山 泰弘さんは、
生前 こう語っていました。

2009年当時 大山 泰弘 前社長
「人間の一番の幸せは4つですよ。愛されること。
褒められること。役に立つこと。人に必要とされることなんですよ」

この春、50年近くにわたって会社を支えた社員2人が卒業しました。

定年退職する従業員
「辞めちゃうんですけど、皆さん仕事しっかり頑張ってください」

4月、社員の諭子(さとこ)さんと みち子さんが退職の日を迎えました。

会社の定年は60歳ですが、2人はその後も働きつづけ、
諭子さんは勤続47年、みち子さんは35年勤めました。

諭子さんは、ベルトコンベアーにトレイを並べる係。
みち子さんは、乾燥機からやって来るチョークを
クリップから外す担当でした。
できたてのチョークを壊さずに扱う職人技は、誰にも真似できません。

みち子さん(65)
「(仕事していてつらかったことは?)ない!仕事の方が好きです。
まだしたかったです、でも定年退職だから」

諭子さん(65)
「(寂しくないですか?)さびしい…」

会社と後輩たちが卒業式を開いてくれました。

同僚
「40年の仕事、長々どうもお疲れ様でした。
諭子ちゃん40年なんだね。私とよくけんかしたよね」

工場マネージャー
「いつもお願いすることを本当に明るく返事してくれるのは、
すごい心強いし、頼りになる2人でした」

この会社では、入社した従業員のほとんどが60歳の定年まで勤め上げ
さらに延長して働き続けるといいます。

効率を求める機械化、ロボット化をあえて行わず
障害者の雇用を半世紀続けてきた理由を聞くと…

西川 常務「機械化をするとどうなるか。ここの(従業員の)半分は
いらないです。リストラなんですよ。私の会社は『働く幸せ』を
作る会社なんです。それが機械になったら『働く幸せ』はなくなる。
この原点がこの会社が培ってきたことなんですね」

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