仏壇は不要でもお手本は必要(2024.06.22放送)伊丹本泉寺のラジオDEい~話

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仏壇って、場所はとるし、時代にそぐわないし、要らないんじゃない?!…本泉寺もそう思います(笑)。ただし!仏壇には皆さんが知らない、本当の意味と使い方があります。それを知ったら、もしかしたら、考えが少し変わるかもしれませんヨ。

2:00 [山田] お仏壇というとおじいちゃん、おばあちゃんの家にあるもの、という印象ですね。

2:27 [本泉寺] 仏壇は本来、仏さま(お釈迦さんや阿弥陀さん)をまつる場所です。
でも現在は、先祖をまつる場所になってしまっています。
いうなれば、仏壇というより「先祖壇」なんです。
先祖をお祀りするのなら、仏壇という大きな家具は不要です。
亡くなられた方の写真をお部屋に飾り、手を合わせるだけでも充分です。

06:44 仏壇は先祖をまつる入れ物ではありません。
ご先祖は仏壇の中にいるのではなく、
上から見守ってくれていると考えてください。

7:33 見守ってくれているご先祖に心配をかけないように生きるには
どうすれば良いでしょうか??
…そこでお手本になるのが、仏さまです!
仏壇を自宅に持ち、日々仏さまをお手本にして生活する…
これが仏壇を持つ本来の意味です。

8:16 お盆やお彼岸にはお坊さんが来て、仏壇の前でお経を読みますね。
でも、一般の人には意味の分からないお経を読むだけでは意味がありません。
僧侶はお経に書いてある教えをみなさんにおはなしし、
生き方を問う、これが本来のあり方です。

10:26 そもそも仏壇の中に位牌や過去帳を置いて、それにお経をあげてきた私たち僧侶が
間違いの原因です (^o^;)
一般の人々が悪いのではありません。

みんなこの仏壇というしきたりに縛られています。
そして、業者に勧められるままに、仏壇を買っています。
まずはこういうしばりから解放される必要があるでしょう。

12:40 亡くなられた方をまつる、ということであれば
写真を飾ってその前にお供え物をする、それだけでOKです。
形式よりも、その心が大切だからです。

そこから少し進んで、生き方のお手本を仏さまに求めるのであれば、仏壇を持てばよいのです。

17:51 [山田] 子どもの頃、ピアノの先生に
「仏壇のおりんを鳴らす時、どうしたらいい音がなるか、考えて鳴らしなさい」
と言われたのが、今も忘れられません。

19:16 [本泉寺] おりんもたたき方によって、全く音が異なりますね。
ただ打ちならせばよいというものではありません。
そのおりんの持つ本来の音色で鳴らすには、たたき方があるんです。

仏壇も同じで、本来の意味と目的があります。
先祖壇として持つだけではなく、本来の意味を考えて持っていただきたいですね。

20:48 本来、宗教は我をコントロールするものです。
ところが現代人はその逆で、
「宗教は我を通してくれるもの」と思っています。
神仏に願い事を叶えてくれと、お願いばかりして、
それがかなわなければ、この宗教はアカン、となります。

宗教は便利な願い事成就ツールではありません。
おうちに仏壇をもち、仏さんをまつるということは、
自分の我をコントロールして、
自分が今何をしていいのか悪いのか、を考える人間になりたい、と考えて
日々仏さんと向き合うことです。

21:40 辛いことがあった時、
仏壇がそのような場所であると知っていたら、そこに座ることが、心をおちつけてくれることになりますね。

前回の放送(2024.06.08)で修行について話しましたが、仏教で難しい修行は必要ありません。
お経にはそんな難しいことは書いてないんです。
嘘をついたらいけないとか、生き物を大事にせよとか、簡単なことが書いてあります。
ただそれを毎日の生活の中で実行することはとても難しく、それが修行なのです。

23:14 そういう事が分かったうえで、初めて、仏壇が必要だな、ということになります。
その時の仏壇は、もちろん、どんなものでもOKです。
形式や習慣にとらわれる必要はありません。
ただ、生きていくうえで、お手本は大事です。
仏さんはそのお手本としてふさわしいのではないでしょうか。

[山田] 皆さんの日々の暮らしが少しでも心穏やかになればいいなと願っております。
次回をどうぞお楽しみに。

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