「学校が守りたいのは子供じゃなくて、自分たち」ブラック校則第3弾 卒業式に出ない選択をした親子

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社会問題化している「ブラック校則」追及第3弾。福岡県久留米市の中学校で2022年、校則違反を理由に中学校の卒業式に出席できなかった高校1年の男子生徒がいます。校則をめぐる現状を取材しました。


◆音楽を専攻志望 親も承諾して髪を伸ばす
男子生徒「卒業式前の頭髪服装検査で、ひっかかったんです。先生に『前髪を切らなければ、お前を卒業式に出させない』と言われたんです」

福岡市の私立高校に通う高校1年の男子生徒です。高校では、音楽分野を中心に学んでいます。2022年3月まで、久留米市の公立中学校に通っていました。当時、この学校は男女で校則が分かれていて、頭髪の項目には「眉にかからない」と書かれています。

男子生徒「高校でオーディションもあったので、眉毛より前髪を上にやりたくなくて、そのまま伸ばすという選択肢、卒業式に出ないという選択肢をとりました」

父親「本人の気持ちがはっきりしていたので尊重しようと、出ないことを許しました」

卒業式の1週間後、男子生徒は、校長室で卒業証書を受け取り、親子で記念写真を撮りました。卒業式の看板をはさんで映る親子。男子生徒の前髪は眉毛にかかっています。

生徒の父親「卒業式の記念の看板もちゃんと取っていただいていて、記念撮影までしていただいて、その時は本当に感謝しました」


◆卒業アルバムで判明した”ダブルスタンダード”
しかし、後日届いた卒業アルバムを見て、「言葉を失った」と話します。

生徒「男の子は前髪が眉毛にかかっていたり、横髪も耳にかかっていたりしているので、校則違反している子は多いですね」

生徒が独りで映る卒業アルバム。撮影現場に教員が立ち会っていたはずですが、髪型の校則に違反しているようにみえる生徒が何人もいます。

生徒の父親「ひどい。これもアウトやしね。卒業式はだめだけど、卒業アルバムは(校則違反)OKだった」


◆実態把握できていない教育委
2022年12月に開かれた久留米市議会では、校則違反のため生徒が卒業式に出席できなかった問題が取り上げられました。しかし……。

久留米市 秦美樹教育部長「ご質問の事案に関しましては、教育委員会として事実を把握していませんが、卒業式は学校生活として集大成として特別な意味を持つ大切な儀式で……」

久留米市教育委員会によると、議会前に市内17の全公立中学校に聞き取り調査を実施したところ、「そのような事例はない」と回答があったということです。

父親「どっかに“大きなウソ”があるなという風に感じました。すぐに中学校の方に電話をして『事実をちゃんと伝えてください』とお願いしたところでした」


◆「大人が守りたいのは自分」と生徒に感じさせた学校
取材に対し、生徒が通っていた中学校は「取材は受けられない。何も答えられません」と話しました。一方、教育委員会に対しては、後日「『校則違反をしているので卒業式に出てはいけない』とは言っていない。子供と保護者が相談した結果、卒業式に出ないという結論に達した」と報告してきた、ということです。

男子生徒「汚いな、と思いました。大人達が守りたいのは、子供じゃなくて、自分の立場を守りたんいんだなと」

父親「今まさに(校則が)変わろうとしているんだから、堂々と胸を張って市(学校)の方も教育委員会に言ってほしかったなと思いますね」


◆そもそも「やってはいけない」規制まで校則に入っている
12年ぶりに改定された文部科学省の生徒指導提要では、校則の見直しに向け「児童生徒の参画」を促しています。福岡市の中学校では2022年度から、生徒や保護者、教員らが参加する校則検討委員会を実施。具体的な校則の見直しが進められてきました。その結果、福岡市教育委員会は、「男女別の制服規定」「ツーブロック禁止」「ポニーテール禁止」など5つの項目について、今年度中に市内の全中学校で見直しの手続きが完了すると発表しました。一方で、眉毛や靴下などに関する規定は、「ブラック校則」と位置づけず、各学校の判断に委ねるとしています。

校則の問題に詳しい弁護士は、見直された5項目はそもそもあってはならない校則で、「ブラック校則」の見直しは始まったばかりだと指摘します。

後藤富和弁護士「そもそも生徒にも人権、自由がある。制限するには合理的な理由が必要なんだ。そこから出発しないといけない。今まで合理的な理由がないまま、ツーブロックやポニーテールを禁止してきたことに対する反省の弁もないまま、『決まりは守りましょう』とまだ言い続けている。これはとてもおかしなことだと思います」


◆教員からのメール「高校不合格になった」
後藤弁護士のもとには校則に関する様々な相談が寄せられています。1月にはこんなメールが届きました。

「先日行われた私立専願入試において不合格だった生徒について、高校側の担当者が『眉毛も剃っていましたし』という発言をしております」

メールを送ったのは、福岡県内の公立中学校に勤める教員です。この中学校では2022年4月、眉毛に関する校則を見直しました。生徒は眉毛を剃った状態で入試に臨み、それが理由で不合格となりました。


◆校則は「社会全体の問題」
後藤弁護士は「校則を見直した結果、高校入試で不利にな...

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