何千?何万羽いるの?佐賀市の上空に"鳥の大群"... 正体は絶滅危惧種のカモ【佐賀県】 (24/12/26

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こちらは、先週サガテレビに視聴者から寄せられた動画です。映っている鳥の大群、実は絶滅危惧種でした。

【リポート・波佐間崇晃】
「佐賀市久保田町です。午後5時を過ぎました。今月19日、このあたりの上空を鳥の大群が飛んでいたということです」

12月19日、視聴者からサガテレビアプリに寄せられた動画。黒い無数の鳥が慌ただしく空を旋回している様子が映っています。

「日本野鳥の会」の佐賀県支部長、宮原明幸さんによると、カモの仲間だといいます。

【宮原さん】
「カモですね!これだけの数のカモが群れで飛ぶといったら今(の時期に)考えられるのは、トモエガモというカモなんですけどね」

10月ごろから3月ごろにかけて、冬の渡り鳥として日本海側の地域を中心に飛来するトモエガモ。繁殖地はシベリア東部といわれ、環境省は絶滅の危険が増大している種「絶滅危惧2類」に選定しています。

【波佐間崇晃記者】
「大体何羽かというのは分かりますか?」
【宮原さん】
「ざっと見…1000くらいはいると思うんですけどね。これは4年前くらいから急に数を増やしたんですよ」

取材をしていた、まさにその時。

【波佐間崇晃記者】
「鳥の大群がものすごい勢いで移動しています」
【宮原さん】
「トモエガモだと思う。あれだけのボリューム。おそらく何万といますよ。カラスやったらもっと大きく見えるし、翼動が違う小鳥やったらこの距離じゃ見えない。どこかに夜出かけていって、今から餌を取るんでしょうけどね。どこに餌を取りに行くか分かりませんけど」

近年、県内でも見かける機会が増えてきたというトモエガモ。
宮原さんは環境の変化と指摘。温暖化により繁殖地の範囲が南方に広がっているともいわれています。

【宮原さん】
「増える環境が、中国とロシアの国境ですからね。(詳しくは分からないが)やっぱり環境の変化だと思いますよ。ただその環境の変化というのも温暖化だけじゃないと思いますよ。人の活動が影響を与えて、(生態の)バランスが壊れていっていると思うんですけどね」

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