躁うつ病で使う薬9つ【気分安定薬など、躁・うつの改善と再発予防に。精神科医が7分で説明】

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0:05 (1)はじめに
0:27 (2)躁うつ病で使う薬
2:22 (3)気分安定薬
4:15 (4)抗精神病薬
6:11 (5)まとめ

「躁うつ病(双極性障害)」では、「躁の改善」「うつの改善」「再発予防(維持療法)」のために、「気分安定薬」や「抗精神病薬」が使われます。主には気分安定薬「炭酸リチウム」が使われますが、相性などもあり、他の薬を使う事もあります。
使う薬9つにつき、精神科医が要点を約7分の動画にまとめています。
出演:春日雄一郎(精神科医、医療法人社団Heart Station理事長)

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(1)はじめに:躁うつ病で使う薬9つ
心療内科・精神科の薬。今回は「躁うつ病で使う薬9つ」についてやっていきたいと思います。よろしくお願いします。
この心療内科、精神科の薬の動画では、メンタル分野のさまざまなお薬についてご紹介をしています。
今回は「躁うつ病病(双極性障害)で使う薬9つ」についてやっていきたいと思います。

(2)躁うつ病で使う薬
躁うつ病(双極性障害)では、どんな薬を使うかを見ていきます。
まずは「気分安定薬」という薬、そして「抗精神病薬」という薬を使います。
一方、「抗うつ薬」うつ病で使う抗うつ薬は、いろいろリスクなどもあるので、あまり使わないのが原則です。
<気分安定薬>
気分安定薬は、気分の波を減らして「躁」と「うつ」双方の改善を図る薬です。
安定した後も、再発予防のために続けて使うのが一般的です。
一方、妊娠したときにリスクの高い薬が多いのが特徴です。
<抗精神病薬>
抗精神病薬は、もとは統合失調症の治療で使う興奮を抑える薬です。
ただ、実際は「躁の改善(興奮の改善)」のほか、「うつの改善」や、「再発予防」に効果を期待する薬もあります。
特に妊娠もしくは妊娠希望時は、リスクは相対的に少ないため、置き換える場面もありえます。
<抗うつ薬は慎重に検討する>
抗うつ薬は、躁うつ病ではうつ病に対しての効果ほどの効果は見込みづらいです。
かついわゆる「ラピッドサイクラー」、躁とうつが早い頻度で繰り返す不安定な状態のリスクも指摘されています。
そのため、うつが長期間続く場合は例外ですが、原則は使わない方向です。
そして使う必要がある場面でも、気分安定薬と併用するなど、躁転のリスク等を最小化する対策が必要です。
<薬の目的>
まず1つ目が「躁状態の改善」の目的。
そして2つ目がうつのとき、「うつの改善」の目的。
そして3つ目が「再発予防」ぶり返しを防ぐための維持療法になります。
これらをもとに、9つの薬を見ていきたいと思います。

(3)気分安定薬(薬①-④)
①炭酸リチウム
炭酸リチウムは、「躁とうつの改善」及び「再発予防」に有効とされる代表的な気分安定薬です。
多すぎると「リチウム中毒」になり様々な強い影響が出てしまうことには注意が必要です。
その予防のために「血中濃度(薬の濃さ)」を定期的に測ることが原則必要とされます。
妊娠した時のリスクは比較的高い薬と言われるため、妊娠想定時は、変薬を検討することもあります。
②バルプロ酸
バルプロ酸は、特に「不機嫌躁病」、イライラが目立つタイプの躁状態に対して効果が強く見込める気分安定薬です。
うつへの効果は少し弱めとにされます。その対策として他の薬を併用して使う場合もあります。
この薬も「血中濃度」を測る必要があり、妊娠時にはリスクが高い部分があります。
③ラモトリギン
ラモトリギンは、特に「うつ」の改善に対して効果の強い気分安定薬です。
ただ、この薬は副作用予防のため、非常に少ない量から徐々に時間をかけて増やす必要があります。
要注意な副作用は「薬疹」薬による強い発疹です。この時は重症化予防のため速やかに中止します。
④カルバマゼピン
カルバマゼピンは、特に「躁状態の改善」に対し効果を期待する気分安定薬です。
ただし、副作用や再発予防効果の弱さ、薬の相互作用の多さなどから、最近は使用頻度は減っています。
この薬も「薬疹」には注意が必要で、「血中濃度」は定期的に測る必要があります。

(4)抗精神病薬(薬⑤ー⑨)
⑤オランザピン
オランザピンは、気分安定作用を持つタイプの抗精神病薬です。
躁・うつの改善及び再発予防のすべての効果を期待し、かつ妊娠した時のリスクも低めです。
一方で、血糖値の上昇と体重増加が副作用であり、そのために継続が難しい場合があります。
⑥アリピプラゾール
アリピプラゾールは、多い量だと躁に効果があり、少ない量だとうつの改善に効果がある抗精神病薬です。
妊娠時のリスクは少なく、体重増加のリスクもあまり目立たない薬です。
ただし、効果には個人差が大きく、人によっては逆に不安定になることには注意が必要です。
⑦クエチアピン徐放錠
クエチアピン徐放錠は、気分安定作用を持つ抗精神病薬です。
この薬も躁とうつの改善・再発予防を期待し、妊娠した時のリスクも少なめです。
ただし血糖値や体重増加のリスクはオランザピンほどではないですが目立ち、眠気にも注意が必要です。
⑧ルラシドン
ルラシドンは「うつ」の改善に効果が強いタイプの抗精神病薬です。
この薬は、妊娠時のリスク・体重増加は共に少ないというところが強みです。
一方で、躁の状態には効果が弱く、再発予防に対しても一部弱点があるとの指摘があります。
⑨ハロペリドール
ハロペリドールは、躁の改善のために少ない量を使う抗精神病薬です。
どうしても多い量だと「パーキンソン症状」など副作用が増えるため、少量にする必要があります。
そして、「うつ」「再発予防」への効果はあまり見込めないため、「躁」改善後は原則減薬・中止を試みます。

(5)まとめ
今回は心療内科・精神科の薬「躁うつ病で使う薬9つ」について見てきました。
躁うつ病には「躁の改善」「うつの改善」「再発予防」この3つを目標として「気分安定薬」および「抗精神病薬」を使います。
「気分安定薬」としては炭酸リチウムが代表的です。ただ、量が増えた時の中毒のリスクや、妊娠した時の影響には注意が必要です。
「抗精神病薬」は「躁の改善」の他「気分安定作用」等を見込むものもあります。
抗精神病薬は比較的妊娠時のリスクが少ないため、妊娠希望時などは積極的に使用が検討されます。


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【解説者】
医療法人社団Heart Station 理事長 府中こころ診療所院長 春日雄一郎
精神科医(精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医)
2005年東京大学医学部卒業、NCNP病院、永寿会恩方病院等を経て、2014年に府中こころ診療所を開設、その後医療法人化し理事長に就任、2021年8月に分院「こころ診療所吉祥寺駅前」を開業。メンタルクリニックの現場で、心療内科・精神科の臨床に取り組み続けている。

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