躁うつ病は治りますか?【精神科医が約7分でご質問にお答えします】

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「躁うつ病」は治るのでしょうか?躁うつ病は、どうしても治療薬「気分安定薬」をやめると再発してしまうため、薬を使った状態での安定(寛解)を目標にする必要があります。
精神科医が約7分でご質問にお答えしています。
出演:春日雄一郎(精神科医、医療法人社団Heart Station理事長)
こころ診療所吉祥寺駅前 https://kokoro-kichijoji.com
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↓↓内容の詳細は下記になります。

(1)ご質問「躁うつ病は治りますか?」
ご質問にお答えします。今回は「躁うつ病は治りますか?」についてやっていきたいと思います。よろしくお願いします。今日いただいたご質問は「躁うつ病は治りますか?」ということになります。まず、シンプルなお答えを伝えますと、「薬の継続がどうしても必要です。その中での安定継続を目指します」ということになります。

(2)躁うつ病について
まず、ここで躁うつ病についてまとめていきたいと思います。躁うつ病とは、うつ状態とその逆の状態・躁状態を繰り返す脳の不調になります。うつ病とは、別のメカニズムの脳の不調が原因として言われています。治療の基本としては、気分安定薬という薬を続けて使っていくということ。これは改善および再燃予防両方にとって大事になってきます。ここで治りますか、治るということの定義を今一度見ていきたいと思います。

(3)治るの用語3つ:寛解・治癒・完治
3つ用語がありまして、まず寛解という言葉があります。これは薬を続けて使った状態で症状がなくなっているという状態になります。2つ目の治癒は、薬がなくても症状がない状態が数カ月以上続くものになります。3つ目の完治に関しては、治癒がすんでかつ再発のリスクも少ないということを指します。

(4)躁うつ病では治癒は難しく、寛解を目指す
では、この躁うつ病・双極性障害ではどうでしょうか。見ていきますと、まず寛解、薬を使って症状がほぼない状態に関しては少なからず、多くの場合で達成が可能である。一方で、治癒に関しては再燃の問題などがありまして、現実的はちょっと難しいということがあります。ということは、完治ということも難しいということになっていきます。
少し詳しく見ますとまず躁うつ病の寛解ということですけれども、気分安定薬を使うことで、多くの場合は寛解を見込むということがあります。ただし、1剤・1種類のみの薬では、なかなか寛解は難しい場合も少なくありません。そういった場合は気分安定薬を2種類を使うとか、あと抗精神病薬・別の種類の薬を一緒に使うなどのことは少なからずあるということになります。そして、その中で症状は多くは改善するんですけれども、その中で寛解まではいかない、波が減っても続くという方もいらっしゃいますし、うつ症状が続くという方は中にはいらっしゃいます。
続きまして、躁うつ病の治癒ということですけれども、基本的に薬・気分安定薬が血中に続けてあることで、脳にアプローチして再燃を予防するということが言われます。その為、中止すると、血中濃度がなくなって、脳が前の状態へ戻って再燃してしまうということは言われます。なので、中止ということは危険でありますので、薬は継続する必要があると、そうすると治癒ということは定義上難しいということになってきます。
うつ病との違いというところで見ていきますと、このうつ病ですと中止はできる。治癒の状態までは持っていけるという話があります。一方でそう。うつ病の場合は薬は中止しない。治癒というよりは、寛解を目標にするということがあります。このことが大きな違いになってきます。

(5)躁うつ病の治療に関してのご質問4つ
ここでご質問として、なぜ躁うつ病は薬を中止できないかということなんですけれども、大きく言うと3つ理由があります。1つ目は高い再発率。論文等で約9割なども言われますけれども、ほぼやはり再燃してしまうということ・再発してしまうということがあるので続ける必要があるという話。2つ目としては、仮に再発した時の強い症状。同じ再発でも薬を使って再発するのと使わないで再発するのですと、やっぱり症状が急であったり強いという違いが出てきますので、より危険があるということ。3つ目としては、社会生活への影響。強い躁状態が起こる、強いうつ状態が起こるとなりますと、仕事が続けられなくなる、トラブルが起こる。そういった社会生活への影響というのは大きくなってしまいます。そこを考えますと、やはり躁うつ病において気分安定薬を中止するというのは、やっぱりリスクの高い方法という(事な)ので、こちらとしてはお勧めできないということがあるかと思います。
続いてのご質問としては、「躁うつ病はずっと治療を続ける必要がありますか」ということになりますけれども、基本的にはそういうことになります。治療を続ける必要がありますし、薬を続ける必要がある。その中で減薬・薬を減らしたり、種類を絞ったりということは慎重にですけれども、できることもあるかと思います。あと、一つの例外としては、妊娠もしくは妊娠を予定する時に関しては、慎重に薬自体は必要だけれども、よりリスクの少ないものに相性を見ながら変えることはあるかと思います。
続いてのご質問としては、「他の方法・薬以外で置き換えられませんか?」ということがあるんですけれども、例えば生活リズムを一定にしたり、あと活動量を調整したり、そういう行動面の調整で波を減らすということは、一定の効果を見込むことができます。ただ、これはあくまでも補助的な方法でして、それだけで波を抑えられるわけじゃないです。あくまでも補助的な方法なので、そういった方法はとりつつも、あくまでメインである気分安定薬は続けるということが必要ということになります。
最後のご質問としては、「ずっと治療を続けるのがつらいです」ということをいただいています。確かにこの躁うつ病は、どうしても長い期間、長期の治療が必要ということがあって、非常に気持ちの葛藤というのが出やすいところがあるということがあります。そういう中で焦らず、でも徐々にでも気持ちの折り合いをいかにつけていくかということが治療という意味でも、生活という意味でも大事になってきます。ここで一つ大事なのがそういう躁うつ病になったということに対して、少し強引にでもいいんだと思うんですけれども、何かプラスの意味づけをすると、そう(躁うつ病に)なったから見えるものがあるという意味づけをする。その上で過去ではなくて、今やれること今あるものに集中するということが現実的なところになってくるんじゃないかなと思います。

(6)まとめ
今回は「躁うつ病は治りますか?」ということで見てきました。躁うつ病はどうしても薬をやめると再発してしまうために、薬を使いながらの寛解というのが現実的な目標になってきます。で、他の方法も続けることで、いわゆる寛解の状態を続けると、生活の中の影響はだいぶ弱くなります。ただし、それでもなお、長期の治療は必要になります。そのため、気持ちの上での葛藤は出やすいんですけれども、徐々にでも気持ちの折り合いをつけていくということが、治療の上でも生活の上でも非常に大事になってきます。


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