みんなの力で「ゴールド・金賞」鹿児島・川内北中 全日本マーチングコンテストで快挙 (23/11/27

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パワフルな演奏や一糸乱れぬ華やかなパフォーマンスが魅力のマーチング。その技術の粋を競う全日本マーチングコンテストが11月19日、大阪で開かれ、鹿児島県薩摩川内市の川内北中学校吹奏楽部が出場し、初の金賞という快挙を達成した。

部員54人の川内北中学校吹奏楽部。全日本マーチングコンテストの本番を1週間後に控え、日置市の東市来ドームで練習に励んでいた。

顧問の宇都遼介先生が叩く太鼓のリズムに合わせ、メンバーが動きの確認をしていた。楽器を持っているが、音は出していない。

すると宇都先生が「今みんなは、ラインが合っていない。形がそろっていないという方ばかり意識がいっているけど、足の運びがそろっていないことの方が問題」熱い言葉で指示を出した。

高校時代にマーチング経験のある宇都先生。川内北中赴任4年目、吹奏楽部はめきめきと力をつけてきた。

宇都先生の専門は打楽器。この日も実際に生徒のスネアドラムを叩いてみせた。リズムが正確で、音符一つ一つに強弱があって表情がついている。生徒が叩くのとは躍動感が段違いだ。打楽器担当の若松歩音さん(3年)は「上手!すごく上手!(先生みたいに)なりたい」と話した。

部員は休憩時間に入っても黙々と練習を続けていた。そんな中、不安を口にしていたのがドラムメジャーの3年生・山口由紀菜さん。全国大会のために、新しい動きが追加されたということで「(動きが)体に染みついてなくて安定せず、緊張している」のだという。

他の部員に、自信があるか聞いても「ない・・・半々」と、なんとも頼りない言葉が返ってきた。

そんなメンバーに、副顧問の星川美幸先生がサプライズのプレゼントを用意していた。「みんなの本番での演奏がうまくいくといいなと思って作ってきた」と言って袋から取り出したのは小さなウサギのぬいぐるみ。ウサギが大好きな星川先生からの手作りのプレゼントに部員たちは「キャ~!」と声をあげて喜んだ。

大会前日、部員たちは兵庫県内の体育館にいた。ここでも朝9時からみっちり練習。緊張感が高まる中、見せ場でのかけ声がどうもしっくりこない。
「K!I!T!A! K・I・T・A、キタ!」と学校名をコールするのだが、男子部員は照れがあるようで元気よく声が出せない。

すると宇都先生、「KITAって下がるのなし。最後は鹿児島弁と同じように『キタ!』って語尾を上げて!」と声をかけた。すると金管楽器担当の男子部員らが裏返った声で「キタ!」と叫び、張り詰めていた空気が一転。部員たちに笑顔がこぼれた。

そして最後の通し練習を迎えたが、メンバーは、まだ不安を口にしていた。

「心配です、まだ。応援していてください!」と取材班にお願いしていたのはアルトサックスの山本華鈴さん(3年)。

大会1週間前にも不安を口にしていたドラムメジャーの山口さんも「最後の通しなのに、最初から失敗して。全部…」と、焦りからか涙が止まらなかった。

そんな中迎えた全日本マーチングコンテスト当日。会場の大阪城ホールに部員たちがやってきた。演奏予定時刻は午前9時28分から。この日部員は午前3時前に起床し、コンディションを整えていた。

「わくわくしている」と高揚した感じのメンバー。ドラムメジャーの山口さんにも、笑顔が戻っていた。

本番直前、「北中―! 圧倒的!」と声をそろえてコールした部員たちがいよいよ本番に臨んだ。

全国から勝ち進んできた25の中学校が参加するコンテスト。

練習で指摘されていた足の運びもそろっていた。
意外に苦労した「キタ!」のコールもきまった。
フィナーレではKITAの人文字をつくり、ドラムメジャーがポーズを決め、演奏終了。部員たちは不安やプレッシャーを乗り越え、練習の成果を全て出し切った。

このコンテストでは出場校に「金賞」「銀賞」「銅賞」のいずれかが与えられる。各賞は出演順に発表されるが、金賞と銀賞は発音が似ているので、金賞に限り「ゴールド・金賞」とアナウンスされるのが慣例となっている。川内北中が目指すは、もちろん「ゴールド・金賞」だ。

そして、運命の結果発表。

「5番、九州代表、薩摩川内市立川内北中学校・・・ゴールド・金賞!」

客席で結果を聞いた部員は「ゴールド」と聞こえた瞬間「キャー!ワー!」と歓声をあげ、喜びを爆発させた。そして目には光るものが。

大会終了後のミーティング。宇都先生が「おめでとう!やった!」とガッツポーズの拳を突き上げた。そしてみんなで拍手して「ゴールド・金賞」を喜び合った。

宇都先生はこう続けた。「何よりきょう一番うれしかったのは、終わった後、すごいみんな満足そうだった」

ドラムメジャーの山口さんは「最後に楽しい演技、演奏ができてとっても幸せ」。部長の二之宮葵依さん(3年・トロンボーン)も「本当に幸せな気持ちでいっぱいだし、今まで応援してくださった方にしっかり恩返しできた」と充実した表情で話した。

鹿児島の学校がこの大会で金賞を受賞するのは、初の快挙。笑顔あり、涙あり、「圧倒的」なサウンドと演技を披露し、みんなでつかんだ「ゴールド・金賞」となった。

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