【八王子城の戦い】わずか１日で落城した北条家No2の城

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東京都八王子市、高尾山に近い山の上に八王子城の跡があります。この城は関東の大勢力北条家の一門、氏照が築いたもので、周囲の山を取り囲む巨大な規模を誇り、本拠小田原城に次ぐ重要な城でした。氏照ははじめ多摩川に近い滝山城を本拠としていました。滝山城は武田信玄率いる二万の軍勢に攻められたことがあり、このときは何とか守り抜くのですが、氏照は信玄との戦いを通していろいろ思うことがあったようで、しばらくしてから新しく八王子城を築き滝山城から移ります。氏照は八王子城の築城にあたって、有名な織田信長の安土城を参考にしたとも言われています。関東では珍しい石垣を築き、先進的な御殿を建てました。そして高い山の上に曲輪を並べ、滝山城を超える立派な城にしたのです。
ところがこの八王子城は築城からわずか三年ほどで落城し無くなってしまいます。天下統一を進める豊臣秀吉が北条家征伐のため関東に出陣し、万を超える大軍でこの城に攻めかけたのです。このとき八王子城には留守部隊としてわずかな家臣と兵しかおらず、圧倒的不利な状況で抵抗を続け「時には皆殺しも必要」という方針から悲劇的な落城を迎えるのです。今回は戦国時代の終わりに築かれた北条家ナンバー２の城「八王子城」（居館地区）の様子と、ここで行われた戦いについて紹介します。

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