Afterglow｜Cinematic Short Film｜Sony FX3

ご視聴いただきありがとうございました。

本作品「残照」は、卒業という一つの大きな節目を迎えた若者の心情を描いたものです。
桜の花が満開になる春の季節は、多くの人にとって別れや新たな出発の象徴です。
本作では、そんな刹那的で美しい瞬間を通じて、終わりと始まりの間に存在する感情の機微を表現しました。

「残照」というタイトルは、日が沈んだ後に空に残るほのかな光を指します。
この微かながらも美しい光は、過ぎ去りし日々の美しさと、まだ見ぬ未来への希望を象徴しています。
私たちは皆、人生のある時点で「卒業」を経験し、未知の世界へと踏み出します。
この作品が、そんな時に感じる切なさや不安、そして新しい章への期待を優しく照らす一筋の光となれば幸いです。

観ていただいた皆様が自身の「残照」を見つめ、新しい旅立ちに向けて心の準備ができることを願っています。
どうか、この作品を通じて、自らの過去を振り返りつつ、未来への一歩を踏み出す勇気が湧いてくる瞬間を感じていただければと思います。

映像クリエイター Shun Shigeta



残照(ざんしょう)
あたりが暗くなってもなお、山頂などに照りはえて残っている夕日の光。

今年も桜の季節がやってきた
教室に満ちる春の光に、桜の花びらが静かに煌めく

卒業の日、1人取り残されたかのように
桜の花びらが静かに舞うのを眺める
時が止まったかのようだ

チョークの粉雪、指に残る淡い触感
窓辺に溢れる温かなひだまり
10年後も、この教室の香りを覚えているだろうか
それぞれが心の中で、甘く切ない色に染まっていく。

何気ない場所一つ一つが、かけがえのない青春そのもの
これまでの日々が過ぎ去るという現実に、胸が締め付けられる
未来への不安に心が重く、無気力に沈んでいく
窓の外の世界はあまりにも眩しすぎて見えない

アルバムをめくると、無数の記憶が心を駆け巡る
笑顔、涙、共に過ごした時間が
生き生きとした色で心を満たす

卒業は、それらを終えるのではなく、新たな始まりへの扉
未来を照らす光は、ここにまだ残っている

桜の花びらが静かに煌めく
儚いが、確かに存在する残照
それは、過ぎ去った日々が未来を照らす光であり、新しい道へ歩き始めるための兆し

今年も桜の季節がやってきた
それは、新たな道へ歩き出す季節

青春の残照


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【撮影機材】
・カメラ：Sony FX3
・レンズ： FE 24-70mm F2.8 GMⅡ
・ジンバル：DJI RS3
・編集：DaVinci Resolve
・音楽：Artlist

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