【H3ロケット】H3ロケット3号機打ち上げ成功 観測衛星「だいち4号」の役割をまとめ

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宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、種子島宇宙センターから2024年7月1日12時6分42秒(日本標準時)に、先進レーダ衛星「だいち4号」(ALOS-4)を搭載したH3ロケット3号機を打ち上げました。ロケットは計画どおり飛行し、打ち上げから約16分34秒後に先進レーダ衛星「だいち4号」(ALOS-4)を正常に分離したことを確認しました。
「だいち4号」は、日本が継続的に開発してきた観測センサであるLバンド合成開口レーダにより、地球を観測する人工衛星です。新技術の導入によって前号機「だいち2号」の性能をさらに向上させ、世界最高レベルの解像度と観測カバレッジ(広域な観測)を実現しています。その役割は、地球全体を定期的に観測することにより、国土全体の地殻変動、災害状況、地球環境変化、海洋など、多様な分野での貢献を目指します。「だいち2号」の観測は、災害状況をいち早く調べるために活用されていますが、大災害に備えてさらに広い観測幅が求められています。また、異変を早期に発見するために、より高い頻度での観測が望まれています。
「だいち4号」は干渉SARを用いることで、火山活動による微小な変化を捉えることも可能です。2015年6月に発生した神奈川県・箱根山での噴火では、噴火前の地面の隆起を捉え、事前の避難活動に役立てられました。「だいち4号」では観測頻度が向上し、さらなる監視体制の向上が期待されます。近年、全国各地での自然災害が甚大化する中、「だいち4号」によるより広域かつ迅速な災害把握が期待されています。政府・自治体をはじめとした各機関と連携し、災害直後の「緊急観測」や「防災インターフェースシステム」を通じた迅速な情報共有により、被害の最小化・災害対応の効率化に貢献します。

協力・素材提供:JAXA

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