【チェス名局】２．ピーターウェルズ vs 羽生善治 - 世界に評価された名局

今回は羽生善治さんがイギリスのグランドマスターを破り、世界的に評価された対局を紹介します。

本棋譜は2005年にオランダで行われた公式戦の対局で、
相手はイギリスのグランドマスター、ピーター・ケネス・ウェルズ(Peter Kenneth Wells)さんで、
ピーター・ウェルズさんはイギリスで何度もラピッドチェスチャンピオンの経験を持つ、強豪プレイヤーです。

本対局では定跡の中で良くないとされていた応手が再評価されたもので、世界でも評価されている名局だと言われています。

本棋譜では、ピーターウェルズさんが白、羽生さんが黒を持った対局となります。

理解を深めるためできるだけ詳細に解説を進めようと思いますが、序盤は変化が難しいため、一部を簡略化しています。


今回はピーターウェルズさんと羽生善治さんの対局を解説しました。

チェスにおいてピースの価値は将棋の駒の価値よりも高く、
ピースのサクリファイスはチェックメイトまで読み切るか絶対的な優位性を確保できない場合は指しづらいものです。
終盤、ビショップサクリファイス、ナイトサクリファイスの局面では、
チェックメイトまでを読み切っていないと指すことはできないと思います。
また、序盤のルークサクリファイスした時点でのチェスにおける羽生さんの大局観は非常に素晴らしいと思います。


本対局は2005年に行われたもので、羽生さんがチェスを始めたのが1996年であり、
超多忙な中、わずか9年でグランドマスターを破る快挙を成し遂げたことに驚きを隠せません。
終盤の読みの実力に関しては、世界のグランドマスターと遜色はないと思います。

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