倉敷移転を機に「進学校」へ 作陽学園高校・松田英毅理事長に聞く【森夏美のライブトーク 岡山】

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旬な人に直接会って話を伺う「森夏美のライブトーク」。今回は2023年4月、津山市から倉敷市に移転し話題となった作陽学園高校について、松田英毅理事長にお話しを伺います。

(森夏美アナウンサー)「着きました。目の前に新校舎と広々としたグラウンドがあります」

93年の歴史を刻んだ津山市から倉敷市に移転し話題となった作陽学園高校。全校生徒、約440人が新しい校舎での生活を始めています。

(森夏美アナウンサー)「学校が津山市から倉敷市に移ったが新校舎はどう?」
(2年生は)「すごくきれいでモチベーションが上がる」「周りも田舎過ぎず都会過ぎず暮らしやすい」

サッカー部や柔道部など、スポーツで全国レベルの活躍が目立つ作陽学園高校ですが、移転を機に学業面である変化が…。教室にはられた時間割をみると…「11時間目」の文字!午後8時40分まで授業が続くというのです。その狙いとは…?今回は作陽学園のトップ松田英毅理事長に移転を決めた理由、そして、目指す学校像について伺います。

(森夏美アナウンサー)「新校舎改めていかがですか」
(作陽学園 松田英毅理事長)「大変ゆったりして落ち着いた雰囲気で、生徒にいいのではと思う」
(森夏美アナウンサー)「後ろにある本もすべて運んできた?」
(作陽学園 松田英毅理事長)「全部(津山市の校舎から)運んできた」
(森夏美アナウンサー)「すごい荷物の量だなと」
(作陽学園 松田英毅理事長)「大変な荷物だった。高校の先生たちは大変だった」

深刻な少子化により志願者数が落ち込んだことから、人口の多い倉敷市に移転を決めましたが、こんな思いも…。

(森夏美アナウンサー)「津山市を離れる気持ちはいかがでした?」
(作陽学園 松田英毅理事長)「93年間ずっと創立以来非常に津山の方にはお世話になった。創立者が津山を選んだので、なんとか津山でやりたいと思っていたが、時代の流れでどうしても」
(森夏美アナウンサー)「校舎を拝見しても文武両道を目指していると」
(作陽学園 松田英毅理事長)「本校は長年スポーツに力を入れていて、全国的にもサッカーや柔道やゴルフは名前が知れているが、それだけではまずいので進学にも力をいれたい。文武両道、これからの時代はそうでないといけない。進学校と言われるような学校にしたい」

移転を機に学業にも力を入れ「進学校」へ。現役合格を目指し大学受験の対策をするコースでは、毎日授業が11時間目まであり、8時間目からは塾の講師による授業が無料で受けられます。

(作陽学園 松田英毅理事長)「明修塾という、倉敷を拠点とした中四国で実績のある塾ですが、学校と協働で学習プログラムを開発してやろうと。普通は高校の授業が終わって家に帰って塾に通う。塾の費用もかかるが、(作陽学園高校は)塾の費用がかからない」

(森夏美アナウンサー)「進学率も上げたい?」
(作陽学園 松田英毅理事長)「当然です。国公立・難関大学にどんどん入れるようにして、進学校と言われるように」
(森夏美アナウンサー)「ここからは松田理事長の人生の転機を紐解きます。こちらの箱の中に写真を一枚ご用意いただきました。開けると…こちらのお写真は松田理事長ですね。何年前?」
(作陽学園 松田英毅理事長)「30代後半。私がここに来たのが(昭和)47年、35歳の時で、(昭和)48年に(先代が)亡くなったので理事長になった。その時の写真」
(森夏美アナウンサー)「この若さで理事長に?」

先代である義理の父親が亡くなり、35歳という若さで理事長に就任しました。

(森夏美アナウンサー)「プレッシャーはなかった?」
(作陽学園 松田英毅理事長)「プレッシャーもなにも、後を継がないといけないというのがあったから。全く右も左も分からない状態」
(森夏美アナウンサー)「当時35歳で今は?」
(作陽学園 松田英毅理事長)「85歳」
(森夏美アナウンサー)「ということは、50年」
(作陽学園 松田英毅理事長)「半世紀」
(森夏美アナウンサー)「一番印象に残っている大変だったことは?」
(作陽学園 松田英毅理事長)「(くらしき作陽)大学の移転。会議にかけて進めていたら出来ないことだったので、内々に一人で話を進めた」
(森夏美アナウンサー)「高校も移転したので、大学と高校が近くになってメリットは?」
(作陽学園 松田英毅理事長)「学園が一つになった状態なので、7カ年教育もやりたいし、大きなメリット」

【人柄に迫る】

(森夏美アナウンサー)「ここからは5枚のカードでお話しを進めます」(カードめくって)「休みの日の過ごし方」
(作陽学園 松田英毅理事長)「趣味が農作業、畑仕事。土を耕したり野菜を育てたり。耕うん機は使わずくわで耕す。いい運動になる」

理事長として学園を率いて半世紀。倉敷市を拠点に新たなスタートを切った今願うのは、生徒たちの人生の充実です。

(作陽学園 松田英毅理事長)「ここで学ぶ生徒たちが将来悔いのない人生を。今世界中、何があっておかしくない状況。どんなことあっても強く正しく生きる、たじろがず乗り切っていく。そういう人になっていく力を付けられる生徒を育てたい」

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