藤原教通

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藤原教通, by Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki?curid=3... / CC BY SA 3.0

#御堂流
#藤氏長者
#平安時代中期の貴族
#平安時代後期の貴族
#摂関
#藤原道長の子女
#正一位受位者
#996年生
#1075年没
藤原教通 藤原 教通(ふじわら の のりみち)は、平安時代中期から後期にかけての公卿。
藤原北家、摂政太政大臣・藤原道長の五男。
官位は従一位・関白、太政大臣、贈正一位。
藤原道長の五男であったが、同母兄・頼通と同じく嫡子として扱われ、寛弘3年(1006年)元服して正五位下に直叙され、侍従に任ぜられる。
兵衛佐・近衛少将/中将を経て、寛弘7年(1010年)従三位に叙せられ、ここでも頼通と同様に弱冠15歳で公卿に列した。
寛弘8年(1011年)正三位、長和2年(1013年)には庶兄・頼宗を越えて参議を経ずに従二位・権中納言に叙任された。
長和4年(1015年)正二位、寛仁3年(1019年)正官の中納言であった藤原行成、藤原隆家を越えて権大納言に叙任されるなど、若年にして急速な昇進を果たす。
寛仁5年(1021年)左大臣・藤原顕光が没して大臣の座が2つ空き、筆頭大納言の藤原実資が右大臣に昇任したと同時に、教通は寛弘の四納言として知られ長く朝廷で活躍していた大納言・藤原斉信と権大納言・藤原公任を越えて26歳で内大臣に昇任する。
かつて、父の道長から内大臣就任の示唆を受けた際、まず実資が昇進してから自らも同時に大臣に任ぜられ、実資の輔導を得て大臣の勤めを果たしたい旨を、教通は述べたという。
内大臣となった教通は後宮対策に乗り出し、長元3年(1030年)に後一条天皇に対して長女・生子の入内打診を奏上し、天皇も受諾の意向を見せる。
しかし、同母妹で後一条天皇の中宮であった藤原威子が里下りして身を隠そうとする行為に出たことに加え、母・源倫子による直接の諫めや、兄・頼通の反対意向もあって、入内は断念せざるを得なかった。
後朱雀天皇が即位すると、長暦3年(1039年)8月に頼通の養女で後朱雀天皇の中宮であった藤原嫄子が死去し、後宮は皇后・禎子内親王(三条天皇皇女)ただ一人の状況となる。
ここで、教通は既に26歳になっていた生子入内の最後の機会と捉えたらしく、頼通の強い反対と妨害を押し切って年末押し詰まった12月に入内を強行した。
入内に際しては、頼通が最後まで反対して輦車を貸与せず、教通は自前で輦車を新しく作って準備せざるを得なかった。
さらに頼通への遠慮から入内に随行した殿上人は僅か5名(藤原経通、藤原定頼、藤原信長、藤原経家、藤原顕家)という有様であった。
後朱雀天皇と生子の仲は睦まじかったが、皇子女を儲けることはできなかった。
また、天皇は生子を立后しようとしたが、頼通が摂関の娘でなく皇子を生んでもいないことを理由に反対したため、これも実現できなかった。
次代の後冷泉天皇に対しては、頼通に先んじて永承2年(1047年)に三女・歓子を入内させる。
歓子は永承4年(1049年)に待望の皇子を出産するものの皇子は即日没し、永承6年(1051年)ごろからは兄・静円の僧坊がある洛北の小野に籠居してしまい、皇子女に恵まれなかった。
関白職を獲得するまでの教通の忍従、特に頼通に対して従順であることは、ほとんど卑屈の域に達したと評されることもある。
頼通が太政大臣に昇進したことの祝賀に際して、左大臣教通は頼通にひざまづいて礼をしたという。
これを聞きつけた異母兄・能信が「大臣ともあろう者がひざまづいて礼をするなど聞いたこともない」と批判した。
これに対し教通は「自分は道長から『頼通を父と思え』と言われたのだ。父に対する礼儀としてひざまづいて礼をするのは当たり前のことだ。能信は道長からそんなことを言われたことはないだろう」と、死ぬまで権大納言どまりで関白など望むべくもなかった能信を逆に皮肉ったという。
康平7年(1064年)に頼通から藤氏長者を譲られる。
治暦3年(1067年)12月には頼通が関白を辞任。
頼通は実子の右大臣・師実に関白職を譲ろうとしたらしいが、姉の上東門院(藤原彰子)が道長の遺言を理由にこれを許さず、しばらく関白職が空席となる。
翌治暦4年(1068年)4月には後冷泉天皇が重態となり、藤原氏と関係が疎遠な後三条天皇の即位が確実となる状況下で、やむなく頼通は教通への関白職譲渡に同意し、4月16日に教通が関白に任ぜられる。
この関白任命は後冷泉天皇在位中であるが、任命から3日後には後冷泉天皇が死去して後三条天皇が践祚しているため、教通の関白任命は新帝(後三条天皇)即位に対応した人事である。
なお、教通は三条天皇の娘・禔子内親王を後室とし、さ...

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