精神科医が教える「精神科を受診する人の特徴」【早稲田メンタルクリニック 切り抜き 精神科医 益田裕介】

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本日は「精神科を受診する人の特徴」というテーマでお話しします。

今日はちょっと辛い話をします。

それはなぜかというと、動画の最後でもたぶんもう一回触れると思うんですが、社会では強い人から騙されたりすることもあるからです。

僕らはやはり患者さんを見ていて、不幸というか、不運になるべくしてなっている、精神疾患になるべくしてなっているものを見ているんです。
決して彼らが甘えているとか努力をしてないとは、これっぽっちも思わないんです。
「運が悪いな」としか思わないんです。

なのに皆さんは「自分が悪いんだ」と思っている。
そして自分が悪いんだと思うことで、社会が弱い人たちを自己責任論という形に落とすことで、社会の安定を保っている。
恵まれた人たちが、恵まれたままでいることを肯定しているんです。

人間というのは本来平等であるはずなのに、なぜ平等じゃないのか?
なぜお金持ちがいて、なぜそうじゃない人たちがいるのか。
なぜ恵まれた人がいて、恵まれない人がいるのか?
それはただの偶然であるし、そこに根拠なんかないんですけれども、でも根拠がないと人間は落ち着かないんです。

弱い人たちが弱い人たちである理由を皆さんが勝手に作って、「それは前世からの呪いだ」「前世で悪いことをしたんだ」と適当なことを言って安心させているというか、納得させているというか、押し付けているんです。

そういうことを、益田祐介はYouTuberらしく解き明かしてやろうかなと思います。

■恵まれなかった

精神科を受診する人はどういう人なのかということですけれども、やはりさっきも言った通り、恵まれていない人なんです。
恵まれなかった人というか、そして傷ついている人たちなんです。

僕は最近本当によく思います。
外来の中で一過性に会っていた時と違って、オンライン自助会をやることで、24時間一緒にいるとは言わないですが、オンライン上で一緒に暮らすようになったんです。

オンライン上で一緒に暮らすようになって、普段とは違う会い方を患者さんとして、患者さんの心の動き、患者さん同士のやりとりを見ているときにすごく思いました。

上から目線と言われるかもしれないですけど、まあ上からですよ。
本当にそう思いますね。良い意味でも悪い意味でも。

でも恵まれない人たちの苦しみとか悲しみとか、そこにある生活をすごく肌身で感じます。

何に恵まれなかったかというと、親や家族です。
生まれたときにそれがあったと。
教育格差の問題もありますし、教育に恵まれなかったというのがあります。

あとは生まれつきのものです、健康に恵まれなかった。
現代では食料も豊富なので、健康に恵まれないということはなかなか意識しにくいんですけれども、やはり生まれついての体力の差、健康の差というのはあります。少ないけどね。

感染症が本当に減りましたし、子どもの時の事故も減りましたから、日常生活で健康の問題は意識しないと思うんです。身体障害などの問題は。
見えなくなったり、隠されたりしてるんだけれども、実はありますよ、ということです。

あと、知的能力や発達の問題というのもあります。
もちろんある種の弱さ、欠落、劣性の部分を補うように、他の能力が伸びるということもあるんだけれども、やはりここも体力に差があるように、知的能力や発達の問題というのも生まれながらの差があります。

大学受験なんて、努力で何とかなっている部分もあるんだけど、あんなの子どもが2~3年頑張るくらいなんで、そんなのは本人の努力とは言えないです。大人から見たら。

あれは半分才能というか周りの環境で決まってるところがあるので、あんなの努力とは言えないです。生まれながらのもの。

あれを努力という形でやっている。
そしていい大学に行けた人たち、学歴がいい人たちに優先的にチャンスを与えている、というのが今の社会であって、それは不平等な社会なんです。
じゃあ他にどうしたらいいのと言われたら、なかなかやりようがないんですが。

チャンスがある者により教育が行き、チャンスがあった者により成長の機会を与えられている、というのは「運」なんです。

あとは事故です。
災害なのか、交通事故なのか。
そして不幸、不運です。何かの不運が重なる。
それはたまたまだったりする。
防げないものってありますよね。

あとは物質依存をしてしまう。ドラッグですよね。
あとは周囲に悪い人がいる、騙される。
弱さや若さは騙されてしまいますから、それは本人の努力でどうしようもない。
周りの環境が悪かったとかあります。

あとは、社会的な弱者であった。
すなわち貧困層だった、人種の問題、性別の問題やLGBTQの問題、こういうものがあります。
いわゆる社会的な弱者、マイノリティと呼ばれる人たちもやはり恵まれていなかったということになります。

■上手く行っている人もいる?

こういうことを言うと、それでも上手く行ってる人たちがいるじゃないか、と言うんですよ。
これらがあっても他の兄弟はちゃんとやっているのに何なんだ、と言われるかもしれないけど、そういう視点がすごく、何て言うんだろうね、よく思います。

同じような状況でも95%の人がなっていないのであれば、その5%は切り捨てるべきだみたいな思想ってありますよね?

僕らから見ると、その1~2%を常に見続けて1~2%が倍になる、3~4%になるというのはすごく大きな問題だったりするんだけれども、大衆心理として、自分たちがその場にいなかったら、1~2%の人間が3~4%になっても「だからどうした?」みたいな。そういうのはあります。

結局全て能力も含めて運なんです。
だけどそこがよくわからない。
運だということが隠されてます。

障害年金をもらうというのは甘えなんじゃないか、生活保護をとるのは甘えなんじゃないか、福祉を取ることは恥ずかしいことなんじゃないかと思うかもしれないけど、成功するということは「運がある」ということなんです。
本当に運であって、そこを否定したいんです。

自分に運がなかったということを認めたくない。
上の立場の人たちだけじゃなくて、弱者側も自分は運がなかったんだと認めたくないんです。
そうでなかったら我慢できないからね、今の境遇に対して。

恵まれていなかった人たちは奇妙に分断されているんです。
分断されているから肌感覚として理解しがたいんです。

僕も今の身の周りには身体障害のある人たちはいないですし、ちょっと歌舞伎町に近くなっていけば、ドラッグ依存の人とかそういう人もたくさんいるんだけれども、ちょっとズレて早稲田に来ると本当に数が減ってくるという感じです。
そこは奇妙に社会として分断されていると思います。

受診する人の特徴というのはこういう特徴があります。
それは統計的にはもうわかりきっていることで、そこの背景は運がある。
にも関わらず、それは世の中の人にとって当たり前じゃない、ということです。
こんな当たり前のことが当たり前じゃない。

そしてそれを僕が言うと、上から目線だ、ナメている、バカにしているんじゃないかと言って、本来それを言う側の弱者側の人たちがこれを引っ張っていくような感じ、自分たちは弱いんじゃなくて、強者なんだということを言うために、見栄を張るために、そこの部分を否認する。

そうすると得をするのは恵まれてる人たちなんです。
上から目線だと怒れば怒るほど、恵まれてる人たちが得をするということが起きます。
それは分断されてるから気付いてなかった、ということになります。

今回は「精神科を受診する人の特徴」というテーマでお話しました。

親子問題とかそこら辺の話は、この『親を憎むのをやめる方法と』いう本で語っています。
「あれ? 自分ちょっとツイてなかったかもな」「うちの親ってもしかして不運だったのかな」と思う人。
どうして今自分がアレなのかというと、自分の努力が足りないんじゃないか、親から愛されてなかったんじゃないかと思うかもしれないんだけれども、そこだけの問題じゃなくて、もっと裏の背景があった。
そしてその裏の背景に対して社会が助けていなかったということ。

あまり知りたくないと思いますけど、そういうことを考えてみると、色々なものが見えてくると思うので読んでいただけたらなと思います。

#早稲田メンタルクリニック #精神科医 #益田裕介

・元動画
   • 精神科を受診する人の共通点  

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▼自己紹介
益田裕介
防衛医大卒。陸上自衛隊、防衛医大病院、薫風会山田病院などを経て、2018年都内で開業。専門は仕事のうつ、大人の発達障害。といいつつ、「なんでも診る」ちょっと変人よりの町医者です。
趣味は少年ジャンプとお笑い。キャンプやスキーに行きたいです。2020年6月5日より断酒継続中。

▼参考
厚労省みんなのメンタルヘルス https://www.mhlw.go.jp/kokoro/
カプラン 臨床精神医学テキスト第3 https://www.medsi.co.jp/products/deta...
倫理規定について https://note.com/mentalyoutubers/n/nb...

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