【「普通なんてイヤだ」で逃げちゃダメ！ 共感できるか、ちゃんと伝わってるかを正しく捉えよう】漫画家ためになるラジオ【vol.070】

編集者からのフィードバックなどでよく用いられる「普通」という物差し。

「普通はこうなりませんよね」「普通の読者はわかりませんよ」など作品を注意されると、「普通ってなに？」「わざわざ普通を描く意味あるんだっけ？」など、普通という定義そのものに対して疑問を抱いてしまいます。

しかしそこに囚われていては、本質的な課題から目を背けることになってしまいます。

まずは「普通」の定義を編集者と揃えてみましょう。

もしかしたら、感情や展開を説明するのに必要なコマを省略しすぎてしまっているせいで、理解できない＝普通でない描き方になっているのかもしれません。

あるいは、読者がまったく共感できない言動や行動を、主人公がとってしまっている可能性も。善悪とかではなく、なんでそんなことするのか本当にわからない＝普通でない主人公になっているのかもしれません。

「普通＝ありきたり、一般的」。だから普通でないものを描かないとダメなのでは？　という捉え方をするのではなく、「普通＝わかる」。

だからこそ「普通」という物差しを意識しながら、漫画を描いてみてください！

【今回ごとうが激推しさせていただいた作品】
▼『ドカ食いダイスキ！ もちづきさん』（まるよのかもめ先生／白泉社）
https://younganimal.com/episodes/2243...

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#漫画 #描き方 #テクニック #漫画家志望


【今回紹介させていただいたご質問】
ラジオネーム：深夜のラーメンは背徳の味　さん

＝＝＝ご質問内容＝＝＝
私は漫画家志望で投稿用の漫画を描いてるのですが、キャラ作りが破滅的にできずに悩んでおります。

持ち込みの際、編集の方にキャラクターの言動に対し、"この状況だと普通こう反応しますよね"というフィードバックを頂いたり、好感度を下げないように注意して描いたキャラに対し"このキャラは自分勝手だ"と指摘を頂く事があります。

普通がわからない私は漫画を描く事にむいていないのではないか…とキャラクターを考える事が怖くなってしまいました。
　　
しかし一方で、その普通という概念こそ大多数派の人達が作り上げた物差しで、私のような異分子の人間の創作もこの世の中には必要ではないかという思いもあります。

しかし、それだとエンターテイメントとしてなりたたず商業でやっていくには難しい…。

考えが堂々巡りして中々前に進めず辛いです。

いつも一人で漫画を描いているため、このような相談をできる人がおらず、漫画家ためになるラジオさんの存在は大変ありがたいです。
＝＝＝＝＝＝