【精神疾患】精神疾患の治し方5つ【精神科医が12分で説明】心療内科|精神科|メンタルクリニック

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0:00 (1)はじめに
0:20 (2)様々な精神疾患
3:14 (3)精神疾患の治し方5つ
3:21 ①早期発見と早期治療
4:27 ②セルフモニタリング
5:44 ③必要な薬の継続
7:16 ④規則正しい生活
8:37 ⑤ストレスマネジメント
10:50 (4)まとめ

精神疾患はうつ病や統合失調症以外にも数十種類様々にあり症状などは違いますが、治し方として共通する対策はいくつかあります。

「精神疾患の治し方5つ」について、精神科医が12分で説明しています。
出演:春日雄一郎(精神科医、医療法人社団Heart Station理事長)

こころ診療所吉祥寺駅前 https://kokoro-kichijoji.com
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【テーマ】 精神疾患の治し方5つ

(1)はじめに

うつ病をはじめとして様々な精神疾患があります。その症状や影響は種類によって異なりますが、治し方のポイントには共通する点が多くあります。本記事では、精神疾患の治し方5つについて詳しく解説していきます。

(2)様々な精神疾患

精神疾患とは、様々な原因や背景で発生する精神的な不調や行動の変化を伴う状態です。診断基準によって定義は異なりますが、少なくとも数十種類以上の精神疾患が存在します。

メンタルクリニックでよく見られる精神疾患には以下のようなものがあります:

1. うつ病・適応障害:ストレスなどを背景に落ち込みが目立つタイプ
2. 不安障害:強い不安が生活に影響する
3. 不眠症:様々な原因で眠れなくなる症状

精神科病院でよく見られる精神疾患には次のようなものがあります:

1. 統合失調症:悪化すると幻聴や被害妄想などが目立つ
2. 双極性障害(躁うつ病):うつ状態とその逆の状態を周期的に繰り返す
3. 認知症:徐々に物忘れが強まり、「物盗られ妄想」などの周辺症状が出ることがある

発達障害の主な種類:

1. ADHD:不注意、多動、衝動性が目立ち、ミスなどが多い
2. ASD(自閉症スペクトラム):社会性の障害とこだわりが目立ち、対人関係に困難が生じる
3. 学習障害:知的障害はないが、特定分野の学習が非常に困難

各精神疾患で症状は異なり、治療法も疾患ごとに特徴があります。しかし、全体的な治し方には共通点も多くあります。

(3)精神疾患の治し方5つ

①早期発見と早期治療

どんな精神疾患でも、早期発見と早期治療が治すための重要なポイントです。治療が遅れると薬の効果も減少し、治療が難しくなります。一方、早期に対応することで、軽い治療で早く回復しやすくなります。

早期発見・早期治療を実現するためのポイント:

1. 早い段階の前触れ症状に気づく
2. 早い段階で受診を決断する
3. できる対策をとって急な悪化を防ぐ

②セルフモニタリング

自分の状態を把握する「セルフモニタリング」は、多くの精神疾患の治療の土台となります。これにより、早期発見・早期治療が可能になり、自分で対策を立てやすくなります。

把握すべき状態:

1. 自分に生じている症状や変化
2. どんなことにストレスを感じているか
3. どのくらいの負荷が自分の限界か

セルフモニタリングの効果:

早期発見と早期治療につながる
ストレスや疲労の対策に役立つ
不調時の早期対応が可能になる

③必要な薬の継続

統合失調症など多くの疾患では、薬物治療が回復に不可欠です。必要な薬を中止すると再発のリスクが高まるため、継続することが重要です。

特に継続が必要な薬の例:

1. 抗精神病薬(統合失調症)
2. 気分安定薬(双極性障害)
3. 抗うつ薬(うつ病)

服薬継続への葛藤と対策:
症状が安定すると副作用が気になりやすくなりますが、主治医と相談しながら、精神疾患への気持ちの整理を行うことが大切です。

④規則正しい生活

治療を成功させるには、ストレス管理と余力を持つことが重要です。そのために、規則正しい生活を心がけましょう。

生活改善のポイント:

1. 生活リズムの安定:安定した睡眠を促し、疲労対策とストレス耐性を高める
2. 悪影響のある習慣を減らす:多量飲酒や不規則な食生活など
3. 良い習慣を増やす:適度な運動や短時間でできる趣味の活用など

⑤ストレスマネジメント

ストレスの管理は精神疾患の改善に重要です。効果的かつ実行しやすい方法から徐々に取り組んでいくのがコツです。

ストレスマネジメントの方法:

1. ストレス発散法の改善:自分に合った効率的な発散方法を見つける
2. 考え方の調整:自分を追い詰める考え方のくせを見直す
3. 対人関係の見直し:ストレスを感じる関係性を改善し、適度な自己主張を心がける
4. 自分の軸の模索:精神疾患の経験を通じて、自分の価値観や目標を明確にする

(4)まとめ

精神疾患は様々な種類がありますが、治療には共通点があります。精神疾患の治し方5つを実践することで、回復への道筋が見えてきます。自分の状態を観察しつつ、日々できる対策を行い、不調に気づいたら早めに必要な対策を始め、それを続けていくことが大切です。一人で抱え込まず、専門家のサポートを受けながら、焦らず着実に回復を目指しましょう。

こころ診療所グループ(医療法人社団Heart Station)
府中こころ診療所(東京都府中市宮西町1-1-3三和ビル2階、☎042-319-7887)
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【監修者】
医療法人社団Heart Station 理事長 府中こころ診療所院長 春日雄一郎
精神科医(精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医)
2005年東京大学医学部卒業、NCNP病院、永寿会恩方病院等を経て、2014年に府中こころ診療所を開設、その後医療法人化し理事長に就任、2021年8月に分院「こころ診療所吉祥寺駅前」を開業。メンタルクリニックの現場で、心療内科・精神科の臨床に取り組み続けている。

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