【音楽ガチ分析】キリンジ『千年紀末に降る雪は』~ dim・aug・意外なオンコードの連続で脳が溶ける…。ジャズ系popsの最高峰!

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作曲家のトイドラが、キリンジ「千年紀末に降る雪は」を分析します。
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4:00 分析はじめ

☆楽譜の動画→   • 【耳コピ楽譜】キリンジ『千年紀末に降る雪は』  

〈キリンジ(KIRINJI)〉
堀込高樹・泰行の兄弟で結成されたバンド。
Steely Dan マナーのジャズを取り入れ、クオリティの高いキャッチーな歌謡曲を制作する。
CMソングにもなった「エイリアンズ」が代表作。


〈総評〉

【楽式】
・Aメロ-Bメロ-サビ。

【リズム】
・伴奏は鈍重な4つ打ち、Voc.は16分音符の多いシンコペーション気味の細かいリズム。
 →対比で平板に聞かせない工夫。R&Bっぽい。

【メロディ・和声】
・ジャズ的な代理コードをふんだんに用いる。
・ blues が下敷きとなっている。
 → blue note scale が頻出。
 →ドミナントセブンスが多い。特に I や IV もドミナントセブンス化される(I7・IV7)のは blues 特有。
・ dim7 や aug の和音が多用され、異名同音的転義(エンハーモニック)による多彩な部分転調が行われる。
 →特に「VI調(同主短調)のD→主調のT」という和声。短調へ転調すると思いきやしない。
 → V はかなり頻繁に Vaug として扱われる。
・サビや泣きメロ 等の要所はジャズらしくシンプルな II-V のコード進行。
 →しばしば反復進行を伴う。
・ Bass の位置を緻密に制御して雰囲気を作っている。
 →和音の転回形&保続低音で Bass が和音とぶつかるシーンが多い。
・経過和音などの偶成和音が多い。
 →経過音によって雰囲気的なコードを作り出している。

【表現】
・楽器のオーケストレーションが上手い。
 →ウッドベース+チューバや、Voc.+ピアノ中音域など。
・Voc.のMIX処理が大変緻密で、男性ヴォーカルの良さを最大限引き出している。
 → doubler を用いたオクターヴ処理など。
・ dim7 や aug を愛用することから、S進行よりもD進行を動力として曲が進んでいるといえる。しかし、用いるD進行が非常に複雑なのでS進行のような茫洋感もある。独特な風合い。

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作曲家のトイドラ → https://tomita-haruki.studio.site/


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