【朗読】山本周五郎 「恋の伝七郎」 朗読・あべよしみ

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初出 1946年(昭和21年)10月『講談雑誌』★ペンネームは五周亭酒竹を使用

青空文庫様より朗読させていただきました。https://www.aozora.gr.jp/cards/001869...


伝七郎は九百石の中老の三男だが、醜く生まれ才覚のない自分に自信が持てない。道場では幼馴染の銀之丞にしごかれ、家では父や兄たちに頭が上がらない。
そんな伝七郎にとって心からくつろげる場所は、やはり幼馴染で貧乏長屋に住む、忠太郎のところだけだった・・・。

【主な登場人物】
永井伝七郎・・・中老・平左衛門の三男。25歳。正直でまっすぐな性格だが気が弱くいつも小さくなっている。
村松銀之丞・・・伝七郎の幼馴染で奉行役所の筆頭書役。道場の師範代を務める。
忠太郎・・・伝七郎の幼馴染で貧乏長屋に独り暮らしをしている。
永井平左衛門・・・伝七郎の父。中老。
永井平助・・・伝七郎の長兄。納戸役。
永井門之助・・・伝七郎の次兄。中小姓。
沖田源左衛門---道場の師範。
三枝-------源左衛門の娘。
来田庄兵衛----永井家の家士。

【もくじ】
00:00   歌舞伎役者もはだしの美男
08:35   浮世の隅に隠れたる友
18:17   生得は哀しき路次裏の酒
27:22   恋は男の正真正銘
35:41   踏まれた草の歪む伸びよう
44:06   高峰の花も取れば取れるもの
52:01   岩へ卵を投げつける智恵
01:00:54  蒔かぬ種まで苅らされる運
01:10:05  毒を舐めれば皿までの故事
01:18:21  娘あぶなし宵闇の秋
01:25:41  木像ながら閻魔の御利益
01:33:47  負けるを知らぬ人の負けよう
01:41:59  愚か者にも笑う順番




山本 周五郎
(やまもと しゅうごろう、1903年6月22日 - 1967年2月14日)は、日本の小説家。
本名:清水 三十六(しみず さとむ)。山梨県生れ。
横浜市の西前小学校卒業後、東京木挽町の山本周五郎商店に徒弟として住み込む。
1926年「須磨寺附近」が「文藝春秋」に掲載され、文壇出世作となった。
『日本婦道記』が1943年上期の直木賞に推されたが、受賞を固辞。
以後、「柳橋物語」「寝ぼけ署長」「栄花物語」「樅ノ木は残った」「赤ひげ診療譚」「五瓣の椿」「青べか物語」「虚空遍歴」「季節のない街」「さぶ」「ながい坂」など
庶民の立場から武士の苦衷や市井人の哀感を描いた時代小説、歴史小説など大衆小説で知られ、特に晩年多くの傑作を書いて高く評価された。


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