Extreme Make-over / Johannes(Johan) Abraham de Meij

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Extreme Make-over / Johannes(Johan) Abraham de Meij

この曲は、ヨーロッパ・ブラスバンド連盟(European Brass Band Association)の委嘱で2005年のヨーロッパ・ブラスバンド選手権大会(European Brass Band Championships)チャンピオンシップ部門の課題曲として、2004年秋に英国式ブラスバンド曲としてはじめに作曲された。吹奏楽版は2006年にデ=メイ本人により編曲され、同年6月11日にフライブルク吹奏楽団とデ=メイの指揮にて世界初演となった。なお日本では2007年6月8日に同じくデ=メイの指揮にて大阪市音楽団が初演している。
多くのプログラムノートでは本曲に引用されている数々のチャイコフスキーによる音楽を中心に記述されているが、ブラスバンドのコンテスト「課題曲」としての魅力を本稿では語りたい。
吹奏楽経験者の多くが参加経験のあるであろう全日本吹奏楽連盟主催の吹奏楽コンクールにおける課題曲は5分未満かつ自由曲と連続して演奏されるものであるが、ブラスバンドのコンテストにおけるそれは15~20分の長さのものが多く自由曲とは日を分けて演奏される。課題曲という括りではあるものの継ぎ目なく緩急を織り交ぜた複数の場面からなるいわ
ゆる「大曲」に相当すると言え、前述の選手権大会では過年度の課題曲を自由曲として選択する団体も多い。選手権大会での過去の課題曲のうち吹奏楽版が日本でも人気となっているものの例としては、2009年度のヤン・ヴァンデルロースト作曲「いにしえの時より」や2011年度のオリバー・ヴェースピ作曲「アウディビ・メディア・ノクテ」などがある。
曲は大きく4つの場面に分けられる。

第1場面
サックスカルテットによる、この曲の主題であるチャイコフスキーの「弦楽四重奏曲第1番 ニ長調」の2楽章冒頭のフレーズの引用から曲は始まる。この主題を「凄烈に(Extreme)」「変容(=Make-over)」させながら曲は進んでゆく。カルテットがひと段落すると、オーボエがアンサンブルに加わったのちファゴットにより場面が受け渡される形でベルトーン調のフレーズへとさらに変容していく。ここでは半拍ずれの前打ちと後打ちによりサラウンドの効いた響きが聴こえてくるが、全体を崩さず成り立たせるためにはテンポ感の共有と正確なリズムの理解が必要となる場面である。最後にはリタルダンドによりテンポは落ち着くものの、ティンパニとピアノによる力強い主題の再提示が厳かに区切りを与える。

第2場面
囁くようなスネアドラムの音に導かれ、ファゴットが次なる変容を奏ではじめる。この変容はテナーサックス・バリトンサックスが更に繋ぎ、トロンボーンが引き継ぐ。小さめのオーケストレーションにおける、緻密なアンサンブルやスムーズなメロディの受け渡しが肝要に思われる場面である。曲はやがて低音楽器の半音階から徐々に楽器を重ね盛り上げて全奏となる。これもただの全奏ではなく、32分音符による装飾的なパート、8分音符を主体とした変容、4分音符による伸びやかな打ち込みで成り立つとても立体的なリズムによって構成される。その後予備動作なくテンポは上がり、第2場面後半へと移る。幻想組曲「ロメオとジュリエット」からの引用に乗せて、細やかな音符と幅広いメロディによる重層的なシーンが演出される。やがて奏でられる木管楽器とユーフォニアムによる激しいトゥッティと金管打楽器による打ち込みを経たのち、交
響曲第4番のモチーフを主体としたフィナーレを迎え、第2場面は幕を下ろす。

第3場面

吹奏楽で使用されることは珍しい楽器のアンサンブルから幕を開ける。ホケトゥス(「音楽のしゃっくり」を意味し、2人の歌い手が1音1音交互に歌うこと)を模した瓶でのアンサンブルである。途中からはここにガムラン(インドネシアの大小様々な銅鑼や鍵盤楽器による音楽)をイメージしたというマリンバによる独奏が加わる。マレットを左右2本ずつ持ち広い
音域を行き来しながら演奏されるもので、かなり技巧的な楽譜となっている。曲は少しテンポを上げると16分音符での変容主題がはじまり、シロフォンやサックスも加わる。ホケトゥス風の瓶と管楽器、鍵盤楽器をミックスしたユニークなサウンドをお楽しみいただきたい。そして中低音楽器と打楽器によるストラヴィンスキーの「春の祭典」を思わせる打ち込みが曲をさらに盛り上げてゆき、最終場面へと移る。

第4場面
第3場面でマリンバによって始められた変容主題を、ファゴット・バスクラリネット・テナーサックス・バリトンサックスが引き継ぐ形で開始する。最終場面を飾るに相応しく、16分音符と3連符や、2拍3連とシンコペーションを目まぐるしく切り替える難易度の高いフレーズが続く。しかしそれのみならず、同様の変容主題がフーガ調に各楽器で重ねられてゆく。基準がどこにあるのかを見失いそうになるほどのカオスが、奏者の集中力へ最後の挑戦状を叩きつける。やがてトロンボーンとチャイムによる主題のコラールがはじまると調和への光明が射し始め、解かれていたそれぞれの線が1本に集まる。ひとつの主題と打ち込みによるこの曲最大の全奏が奏でられる。曲は速度をさらに増しつつ、ここまでに演奏された数々の変容主題を回想させながら終局へと向かう。フィナーレではかの有名な祝典序曲のファンファーレが現れ、輝かしいEs dur
の和音を以って曲は終幕する。
常軌を逸するような連符、理屈と感覚の一致が困難なクロスリズム、最後まで気を抜くことを許さない壮大なフィナーレ...デ=メイから与えられた「課題」への挑戦の行く末は?どうぞ最後までご堪能ください。

#ついはいウインドオーケストラ 第二回 演奏会パンフレット 曲紹介より抜粋

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ついはいウインド 第三回演奏会
2023年7月22日(土)
豊中市立文化芸術センター(大阪)開場13:00 開演13:30
▼曲目
落夏流穂/柳川和樹
吹奏楽のための群青/福田洋介
森の贈り物/酒井格
マゼランの未知なる大陸への挑戦/樽屋雅徳
宇宙の音楽/P.スパーク
ラベンダーの咲く庭で/N.ヘス
オペラ座の怪人/A.ウェバー(J.デメイ編

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