札幌の地下鉄「南北線」は”なんぽくせん”!?そこには驚きの新事実が・・・HBC今日ドキッ!【もんすけ調査隊】(2022年2月9日放送)北海道

Описание к видео 札幌の地下鉄「南北線」は”なんぽくせん”!?そこには驚きの新事実が・・・HBC今日ドキッ!【もんすけ調査隊】(2022年2月9日放送)北海道

森田絹子(HBCアナウンサー)
「視聴者からの疑問や悩みを調査する もんすけ調査隊です。
 皆さんは、これを何と読んでいますか?」

依頼者 SSさん(20代・男性・札幌在住)
「札幌には市営地下鉄南北線があるが、
“なんぼくせん”ではなく、
“なんぽくせん”と呼んでいるのを耳にして、
どういうことなのかなと?」

本当に、地下鉄の南北線を“なんぽくせん”と読む人がいるのか?
札幌のマチで聞いてみた。

マチの人
「引っかけじゃないよね?なんぼくせん」
「なんぼく。それでいいんじゃないの?」
「なんぼくせん」「なんぼくせん」

やはり多くの人が”なんぼくせん”と読んでいる。しかし・・・

マチの人
「普通“なんぽくせん”って言わない?」
「私は普通、なんぽくせんって読んでいるんです」
「みんなが言っているからじゃないけど」
「言いやすいのかな、なんぽくせんの方が」

そこで・・・

マチの人
「“なんぼくせん”と言ってみてください」
「“なんぼくせん”、いや言いにくい。
やっぱり“なんぽくせん”の方が言いやすい」

マチで10人に聞いたところ
4人が“なんぽくせん”と読んでいた。
では、駅のローマ字表記は、
どの様になっているのか?

調査員
「見てください!料金表には“なんぼくせん”と書かれています」

駅のローマ字表記を見ても、“Namboku”と書かれている。
やはり“なんぼくせん”が公式の読み方のようだ。
しかし、HBCが取材した昔の映像を見てみると・・・

マチの人
「“なんぽくせん”は よく利用している」

さらに当時の札幌市の建設局長も・・・

札幌市 拝原静也 建設局長(当時)
「特に古い型の“なんぽくせん”地下鉄の・・・」

極め付きは地下鉄の駅員までも・・・

地下鉄駅員
「ただいま大通駅、
“なんぽくせん”ホームにおいて・・・」

さらに調査を進めると、こんなものまで発見!

調査員
「ありました!こちらの看板には、
“なんぽく”と書かれています」

調査員が訪ねたのは、
地下鉄の古い車両などが展示されている交通資料館。
そこに展示されている南北線営業第1号車の看板には、
なんと!“なんぽく”と書かれているのだ。
いったい、どういうことなのか?

札幌市交通局に聞いてみると・・・

交通局
「当時の資料が残っていないので詳しいことは分かりません」

としながらも、後日、決定的な証拠を探し出してくれた。
その冊子を開いてみると・・・

調査員
「見てください!こちらの写真には
“なんぽく”と書かれています」

確かに写真にはローマ字表記で”なんぽく”と書かれている。
これは一体、どういうことなのか?
札幌の歴史に詳しいこの人に話を聞いた・・・

O.tone 編集デスク 和田哲さん
「実は私も子供の頃、”なんぽくせん”と読んでたんですよ」

今日ドキッ!歴史散歩のコーナーでおなじみの
和田哲さんだ。

O.tone 編集デスク 和田哲さん
「“なんぽくせん”と読む人が多かったので、
駅のローマ字表記でもP表記があったと思う。
だから昔はNan-Poku表記が普通だった」

1971年、南北線が開業した当時は、
札幌市民の多くが“なんぽく”と読んでいたことから、
交通局は、Nampokuを採用したのだという。
しかし、その5年後、東西線が開業した時、問題が生じた。

東西線で南北線を案内する看板を、
辞書などに書かれている“Namboku”と表記。
しかし南北線は“なんぽく”のままだったため、
2つの読み方が生まれてしまったのだ。

O.tone 編集デスク 和田哲さん
「それで昭和57年、1982年に、
札幌市が“なんぼく”に統一したそうなんですよね。
それで今では、地下鉄の駅のローマ字表記も
“なんぼく”のBになっている」

南北線の開業から11年がたった1982年、
当時の札幌市交通局は、
外国人観光客が迷ってしまうなどの理由から
“なんぼく”に表記を統一したのだという。
では、なぜ札幌市民は、“なんぽく”と読んでいたのか?

O.tone 編集デスク 和田哲さん
「似たように、なんとか北線っていうものが他にもあった。
例えば札幌市電に“てっぽく”線、鉄の北の線というのがあった。
それから国鉄時代に"てんぽく"線とか、
"こんぽく"線という路線があったんですよね。
釧路と北見をつなぐ、"せんぽく"峠というのもある。
全部、ぽくと読む。Pなんですよね。
ですから、南北線もPで読んだんじゃないかと」

では、なぜ道民は北という漢字を“ぽく”と読むのか?
日本語の専門家に話を聞いた。

北海道大学文学部 加藤重広 教授
「東北地方で基本的に『ぼ』ではなく
『ぽ』という風に半濁音になる傾向が強くて、
その性質を受け継いだものだと思います。
東京方言が“なんぼく”という風に言うので、
明治になって東京が首都に決まって、
それに合わせると“なんぼくせん”が標準的な発音になる」

江戸時代から明治時代にかけて
東北の太平洋沿岸部から伝わった
"ぽく"が道内に広がった。
その後、首都となった東京方言の
"ぼく"が徐々に広がっていき、
やがて北海道でも
"ぼく"を使う人が増えたと考えられるという。

北海道大学文学部 加藤重広 教授
「どっちが正しいっていうよりは、
“なんぽく”の方が由緒ある言い方であると、
大事にするっていうのも一つの考え方かもしれない」

森田絹子(HBCアナウンサー)
「調査結果!南北線を“なんぽくせん”と読む人が多いのは、
 昔は“なんぽくせん”と表記されていたから」

森田絹子(HBCアナウンサー)
「この様に、地域によって読み方が変わる言葉は、
 他にもあるんです!例えばコチラ。
 けんきゅうじょ」とも「けんきゅうしょ」とも読むんですが、
 加藤教授によると、東日本では“けんきゅうじょ”と読む人が多く
 西日本では“けんきゅうしょ”が優勢だというんです」

森田絹子(HBCアナウンサー)
「これは何と読みますか?
 元々は“きかえる”が正しい読み方だったんです」

森田絹子(HBCアナウンサー)
「この様に言葉は地域で読み方が違ったり、
 移り変わっていくものだということです」

森田絹子(HBCアナウンサー)
「暮らしで感じた疑問や悩みをHBCの情報提供窓口
 もんすけ調査隊までお寄せ下さい」

調査依頼はこちら↓
http://lin.ee/pYvxEEm
https://www.hbc.co.jp/news/chousatai/

#HBC #今日ドキッ #hbcnews #北海道ニュース #北海道 #札幌 #地下鉄 #鉄道 #電車 #地下鉄道 #札幌市営地下鉄 #なんぼくせん #なんぽくせん #南北線 #東西線

Комментарии

Информация по комментариям в разработке