第365回「成年向け連載か少年誌か、辛い料理」【人生思考囲い】

■成年向け連載か少年誌か
・お便り「私は先日成人向け雑誌の読み切りで商業デビューをし、今は同誌で次回掲載予定の読み切りを描いている途中の者ですが、何件か別誌の成人向け漫画の連載執筆依頼が来ていてどうしようか困っています。今描いているものは前述した成人向けの読み切りと、少年誌の賞に応募する予定の読み切りで、今はこの2つで手一杯です。私はどちらかと言うと成人向けはあまり詳しくなく、たまたまコミティアでギャグ漫画を売っていたら成人向け雑誌の編集さんに声をかけられて描いてみたという程度で、どちらかというと少年誌の方を頑張りたいと思っています。なので別誌からの執筆依頼は断ろうかなぁ…とも思っているのですが、私は来年から無職になることが決定しているので、『生活がヤバいのに仕事選んでる場合か？成人向けも描いてて楽しいのにもったいないだろ！』とも思っています。依頼メールには『連載時期は問わないので空いている時期を教えてほしい』と書いているのですが、正直先のことは何もわからないのでなんと返信しようか困っています。ずっと奨励賞止まりの少年漫画に力を入れるため、成人向けは今描かせていただいている雑誌だけにすべきか、それとも生活のために少年誌は一旦置いておいて成人向けの連載をやるべきでしょうか。(基本的に自分のキャパでは同時進行が可能なのは2作までだと思っています)どっちつかずな態度ではどちらの編集さんにも失礼な気がしているので、はやくはっきりさせたいと思っています。御三方がもし同じような状況であればどうするかお聞きできれば幸いです。何卒よろしくお願いいたします！」
・中野「我々には荷が重いかもと思って、成人向け漫画家である消火器先生からコメント頂いてきました！」ばき「消火器先生、いつもお世話になっております！」
・消火器先生から頂いたコメント→収入を確保したいのならひとまず単行本が出るまで成人向けの執筆は続けても良いのでは→少年誌デビューへの歩みも継続したほうが良いのでは→別誌からのお誘いに対しては素直に状況を伝え、お付き合いだけ開始しても良いのでは
・ばき「フリーランスの仕事って、人との繋がりが本当に大事なんですよね。すぐに仕事は出来なくても、編集さんと打ち合わせをしておくのは大事だと思います」→知り合いから紹介される仕事が圧倒的に多い
・中野「お便りの方の状況って、作家にはよくある状況だと思います。その辺は編集さんも慣れてると言うか、素直に話せば分かってくれると思います」
・打ち合わせに行けばご飯代が一食分浮くし…→手塚「僕も定期的にご飯をごちそうになってる編集さんいますよ。それが数回続いた後、雑誌に描きました」ばき「飯代と原稿料、飯代の方が高くなってんじゃないの！？」→搾り取るだけ搾り取る…！
・手塚「暗に断ってると誤解されないように、本当は描きたいのにキャパの問題で描けないんです、ってところはしっかり伝えたほうが良い気がしますね」
・成人向けで連載が出来る画力、滅茶苦茶すごい！→その武器を磨き、活かしていけば少年誌での企画も立てやすい気がする
・完成原稿が作れる仕事が手元にひとつくらいはあった方が良いかも

■辛い料理
・お便り「先日、外にカレーを食べに行った際、初めて来店するお店だったのですが、メニューに『普通レベル』と書いてあったこともあり『辛口』を選びました。いざカレーが運ばれてきて、一口、二口と食べ始めたときは『まあ、普通レベルと書いてあっただけにちょっとスパイシーだけど大丈夫だな』と思っていたのですが、食べ進めるごとに『やってしまったかもしれない』と焦りと後悔が募り始めました。予想以上に辛い！なんだか頬の外側がしびれ、汗が吹き出します。ルーだけじゃなく具も辛い！お米も辛い！もう福神漬けも辛い！もはや空気が辛い！段々となぜ自分はこんなつらい思いをしているのかという気持ちになりました。隣の席では『激辛』を注文した会社員の方が涼しい顔でパクパクと食べています。時間をかけ、なんとか完食できたのですが、店を出たあとコンビニで飲むヨーグルトを買わなくてはいけないほどでした。こういった辛さを選べるお店は初手の選択が難しいなと思いつつ、とりあえず次は身の程をわきまえて『小辛』を選ぼうと反省しました。じんしこの皆さんはこういった辛い料理はお得意でしょうか。良ければ、辛い料理にまつわるエピソードなどをお聞かせいただければ幸いです」
・ばき「辛い料理好きなんですけど、年老いてきてからは身体が著しく不調になるので加減してますね」→四川麻婆豆腐、牛乳を飲んでおこうかな…
・中野「これ、ゲーム開始時の難易度選択も全く同じ問題を抱えているんですよね。やったことないゲームのノーマルもハードも選べるかよ！っていう…」→己の覚悟を示す意味しかない
・最近はプレイ中いつでも難易度を変更できるようになって解消された→カレーも辛さが変更出来るようになって欲しい→お客さんが自分で辛さを加えていくスタイル
・小盛り、中盛り、大盛り→グラム数で判断できる→辛さも数値化出来ればいい→スコヴィル値
・手塚「このケースは店が悪いですよね。例えば二郎系に行くと『うちの普通盛りは大盛りですけど大丈夫ですか』って確認してくれますよ」→お客が想定外に苦しむのはお店側にとっても損なこと
・友達とCoCo壱番屋で辛さ我慢バトル→もうやめよう、こんな事…

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