地歌《八重衣》 Jiuta ''Yaegoromo''

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2013年10月21日紀尾井小ホールで開催致しました、全英語解説による「第6回 JIUTA 地歌」公演より、地歌《八重衣》(歌・三弦:藤本昭子、箏:野坂操壽、尺八:徳丸十盟)。
Akiko Fujimoto (voice, sangen), Souju Nosaka (koto), Jūmei Tokumaru (shakuhachi) play Jiuta "Yaegoromo" at Kioi Small Hall, 21 October 2013.

 あまりの衝撃に身体が震えた野坂操壽先生の訃報から早や一年が経とうとしています。お命日の月となりました今日は、お嬢様の恵璃様のご了解を賜りまして、先生との思い出の舞台を公開させて頂きます。
 「あなた、もっと自由にお弾きになったら、とてつもない演奏家になられるわ」とお言葉をかけて下さったのは、一昨年の12月5日、NHK放送センターの5階喫茶ルームでのことでした。その日は野坂先生の元旦FM放送収録の日で、私は《根曳の松》の三弦を弾かせて頂きました。そもそも、先生の大切な元旦放送にお声をかけて下さいましたことに、この上ない幸せと同時にあまりの重責に眠れぬ日々を過ごして迎えた当日の収録。何とか無事お務めさせて頂いて後のことです。
 「もっと自由に」。そのお言葉に、初めは「えっ?」と戸惑いました。先生は、古典ひと筋に生きて来た私の、古典の型を守ろうとする強い思いから「もっと自由に」とお声をかけて下さったのです。よく噛み締めてみると、こんなに嬉しい、ありがたい言葉は他に無いことにやがて気付きました。
 古典の型はとても大切なことです。それが出来ないと話になりません。けれどもその型を守ることは最終目標ではないということ。
 「習ったままではダメ」と言った祖母や母の言葉を肝に銘じ、よく身体に染み込ませた曲を「自分の曲」にしていく作業を、やっと少し出来るようになって来たかな?と思っておりましたが、まだまだ殻に閉じこもっていたんだと、先生はそのことに気づかせてくださったのです。先生、本当にありがとうございました。私にとって大きな大きなターニングポイントとなりました。心より感謝申し上げております。
 この《八重衣》の野坂先生のご演奏は本当に自由で素晴らしいです。音楽家にとっていちばん大切なことを身を持ってお示し下さっている凄い演奏!私も死に物狂いでついて行きました。

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