【戦後78年】戦時中の薪バスは今どこに?・・・HBC今日ドキッ!【もんすけ調査隊】(2023年8月18日放送)北海道

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その昔、太平洋戦争が勃発し、
アメリカなどから石油の輸入が途絶えた日本は、
絶望的なガソリン不足に。
だが戦時中にも道内のマチを駆けまわった車両があった。
その名を薪バスという。

依頼者(G・Gさん、札幌在住)
「旭川のレトロバスがイベントで貸し出されました。昔、薪バスがイベントで走行していましたが、今はどこにあるのでしょうか?」

薪バスとは一体どんなものなのか?さっそく調査員は旭川に飛んだ。

調査員
「ありました!バスがたくさん並んでいます!この中に薪バスはあるんでしょうか?」

こちらの旭川電気軌道こそが、
5月に大阪で開催されたバスのイベントに出展した会社。
そのレトロバスというのが・・・

旭川電気軌道 堺 侯一さん
「こちらがMR430です」

こちらがイベントに出展されたレトロバス「MR430」。
1963(昭和38)年から1978(昭和53)年にかけて
旭川市内を走っていたこのバスは、
国内で14台しか製造されていない貴重なバス。それを・・・

創立100周年記念事業として、走行可能な状態にまで復元。
生産された14台のうち唯一、自走できる希少なバスなのだ。
その最大の特徴が・・・

旭川電気軌道 堺 侯一さん
「大量にお客様を運ぶために、タイヤが通常のバスよりも一軸多い、前タイヤが2軸あります」

実はこのバス、前タイヤが4輪に後ろタイヤが2輪と、
あわせて6輪もタイヤが付いているのだ
1960年代、高度成長期の輸送需要に応えるため、
一般的な路線バスより全長が1mも長く、
定員も1.5倍、110人も乗せることができるのだ。
そして車内は・・・

旭川電気軌道 堺 侯一さん
「前まで全てベンチシートになっている。この構造の方が、客がいっぱい乗れるということだと思う。今の安全基準では通らないんじゃないかと。危険なので」

そして運転席にも驚きの仕様が・・・

旭川電気軌道 堺 侯一さん
「こちらが復元した運転席。特徴としては、座席の調整やハンドルの調整が全くできません。なので自分がバスに合わせて座るしかない」

では、このバスが薪バスなのか?

調査員「これは薪バス?」
旭川電気軌道 堺 侯一さん
「これは普通に軽油で走ります。薪ではないです。札幌にあった記憶があります」

なんと!薪バスは、昔、札幌にあったというのだ!
そこで札幌のバス会社に行ってみると・・・

調査員「ありました!あれが薪バスでしょうか」

果たして、薪バスとは、どんなバスなのか?

太平洋戦争中、薪を燃料に走っていた薪バスを徹底調査!
石狩の北海道中央バス札幌整備工場に行ってみると・・・

調査員
「ありました!あちらに『まき太郎』と書いてあります。あれが薪バスでしょうか」
調査員「こちらが薪バス?」
北海道中央バス 和泉 暁 整備主任
「はい。これがうちの薪バスになります」

ついに!探し求めていた薪バスを発見!
1940(昭和15)年ごろから1950(昭和24)年ごろに活躍した
薪バスを、創立50周年の記念事業として、1992(平成4)年に復元。

北海道中央バス 和泉 暁 整備主任
「バスの歴史を残すために復元させました」

レトロ調のボンネットに加え、手動式のウインカー、
車内を見てみると、やはりベンチシートが迎え合っており、
運転席を覗いてみると、普通のバスでは見かけない、
まきガスなるスイッチも。
そして、一番の特徴が・・・

中央バス 和泉 暁 整備主任
「薪を燃料として走行するという薪バスです」

バスの後ろには、薪を燃やすための巨大な窯が搭載されている。
そこに燃料となる薪を入れて着火。その後には大変な作業が!

火が消えてしまわないように、
ひたすら窯に風を送り続けなければならないのだが・・・

調査員
「走るまでどれくらい回す必要が?」
北海道中央バス 和泉 暁 整備主任
「20分くらい」

なんと!出発するには20分も薪を燃やし続けなければならないのだ。

北海道中央バス 和泉 暁 整備主任
「まだ煙の色が白っぽいので、黄色っぽくなったら燃焼ガスが発生している。それが出るまではひたすら回すしかない」

しかし、大きな問題が!

調査員「これで走らせるわけですね?」
北海道中央バス 和泉 暁 整備主任
「ええ・・・といきたいところですが、今は窯の錆がひどくなっており、薪は難しいと思うので、ガソリンで走らせたいと思います」

実は復元から30年以上が経過し、
老朽化により薪では走れなくなってしまったのだ。
しかしHBCの映像アーカイブで、
復元した1992年の貴重な映像を発見!
確かに、薪を燃やして札幌の大通周辺を走っているではないか!

中央バス 和泉 暁 整備主任
「これから直していきたい」

そんな薪バスに特別な思いを寄せる人も・・・

太平洋戦争を経験 浦田 久さん(94)
「戦後初めてバスに乗った時は、満員でぶら下がって乗ったけど、嬉しかった」

太平洋戦争を乗り越え、94歳を迎えた浦田久さん。

太平洋戦争を経験 浦田 久さん(94)
「それまではバスの後ろに石炭などを積んでいて、普通のガソリンのニオイでなかった。ガソリンのバスが走った時は、戦争が終わったことを、初めて強く感じた」

そんな戦争を経験した浦田さんが今思うことは・・・

太平洋戦争を経験 浦田 久さん(94)
「ロシアが戦争しているけど、あんなのを見てたら惨め。戦争だけは絶対にして欲しくない。二度とやっちゃいけない。バスが永遠に走り続けてほしい」

調査依頼はこちら↓
http://lin.ee/pYvxEEm
https://www.hbc.co.jp/news/chousatai/

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