一杯水避難小屋泊|ハンギョウ尾根から三ツドッケ、ヨコスズ尾根へ。

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同じ山であっても異なるコースを歩けば、まるで別の山に訪れたかのような感覚になります。山の南側と北側では日当たりや植生が異なったり、登山道の状態や急峻さも変わることも。

それぞれのコースが提供する景色や雰囲気が異なることで、新たな冒険が待っているかのような気分にさせてくれます。
山の顔も一通りではなく、多面性や多様性があります。

一杯水避難小屋へは、冬に泊まりましたが、新緑の時期にも訪れてみたい気になりました。凍結していた水場が溶けて、ちょろちょろと水が流れ始めているレコを見ましたので、一杯水、飲んじゃおっかなぁ~、とか。

そこで、ルートを調べておりましたら、ハンギョウ尾根という面白そうなルートを目にしました。

実線も破線も、地図上にはラインがありません。バリエーションルートとなります。

しかしながら、奥多摩では一番歩かれているバリエーションルートで、ひたすら尾根を直登するため、道迷いの心配も少なく、ピンテも多くついているというような記事を目にしました。

CTなどの情報が不十分でしたが、隣接する尾根がヨコスズ尾根で、それは冬に一杯水避難小屋泊したときに登った道でしたので、それが参考となるだろうと思いました。

東日原のバス停から、日原鍾乳洞へ車道を2km。
この間は、平日はバスがあるようですが、土日には走っていません。しかたなく歩きます。

日原鍾乳洞から小川谷林道へ。小川谷林道は、東日本大震災で崩れてから、今に至るまで通行止めです。崩れている箇所がどこなのかわかりませんが、ハンギョウ尾根のとりつきまで、100m?くらいは通らないといけません。

実は撮影にかまけて、ストックを置き忘れ、どこに置いたっけという記憶をたどりながら、探しに戻ったりしたので、山道に至る前にプラス30分くらいを余計に使いました。

カロ―橋を渡ると、いよいよ山道に入ります。ワクワクドキドキ。

このルートからはカロ―谷、カロ―滝にも行けるようなのですが、上級者向けっぽいので、今回は尾根から外れないよう登ることにします。

さて、山道に入り、そのまま進むとカロ―谷取水所となり、立ち入り禁止。
いきなり方向を間違えます。

振り返って、左岸の尾根にのるんだなということはうすうすわかるのですが、取りつきに迷いました。不明なピンテがいっぱい。
またそこでうろちょろしながら、取りつきをみつけます。

取りついた尾根は、ハンギョウ尾根の支尾根にあたります。それをひたすら直登すると、1,170m地点あたりでハンギョウ尾根と合流します。
ハンギョウ尾根には、作業用のモノレールが敷かれており、突き上げるとハンギョウノ頭で、長沢背稜縦走路と合流します。

このルートで大変だったのは、支尾根の区間です。
ザレた急坂で、ときに四つん這いで、または木につかまりながら登りました。
ほんと大変さを伝えたかったのですが、撮影どころではない感じで...。

一番歩かれているバリエーションルートがこの様子とは!
ザレた急坂は、ザックの重みで滑ったら最後、どこまでも転がっていきそうでした。

登っても登っても登っても、立ちはだかる土の壁の景色は変わらず、ピンテに惑わされて作業道に入って引き返したり、なんだかんだとこの区間だけで2時間あまりを格闘しました。距離にしたら短いのに。
忘れ物のリカバリーや取りつきで迷ったりと、あまりスムーズにスタートしなかったこともあって、心身ともに疲弊し、なんでこんなルートを選んじゃったんだろう、と激しく後悔。
もはや急坂すぎて、デカザックで下ることもできませんでした。

疲れて座り込んだ傍らに、ヒトリシズカがひっそりと咲いていました。
自分に重なって見えました。森の中に降り注ぐ陽の光は明るく揺らめいていて、それを見ていると、少しずつ心が落ち着いてきました。

時間はあるのだから。一歩ずつでも進めば、前進する!

無になって、ひたすら登っていると、レールが見えました。
ハンギョウ尾根との合流地点です。

ハンギョウ尾根にのると、勾配は一気に緩みました。
レールが敷かれているというのは、この尾根がまだ緩やかな斜面であることを物語っているかもしれません。

ここからは、長沢背稜縦走路と合流するまで、ずっとレールを辿って歩くことになります。一本道で(笑)迷いようがありません。よくもまぁ、このような場所に長大なレールを設置したものです。人間、すげー!

振り返って、もう一度、このルートを歩いてみるかと言われると、今はちょっと苦笑いしてしまうかもしれません。
しかし、私の中にも冒険への渇望があり、未知の道に挑戦することで得られるものは計り知れません。
大げさな言い方ですが、自己を超えることを恐れずに前進するということを...登山は私に教えてくれます。

撮影日:2024年5月25日(土)・26日(日)

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