【朗読】山本周五郎 日本婦道記より「おもかげ」　朗読・あべよしみ

以前メインチャンネル「あべよしみ朗読の部屋」にアップしたものを
編集してこちらに移動しました。

初出　「婦人俱楽部」講談社　1944年(昭和19年)8月号　★旧題「母の顔」

弁之助は七歳の年に母が病死し、叔母の由利に育てられることになる。
留守がちの父の役目も背負ってか、いやそれ以上に厳しい叔母のしつけに弁之助は当惑し、悲しみ、死んだ母のおもかげだけを心の支えに成長するのだった・・・。

【主な登場人物】
弁之助・・・・・武士の子。七歳で母に死に別れる。
旗野民部・・・・・勝山藩の大目付。弁之助の父。
由利・・・・・弁之助の叔母。母に代わって弁之助を育てる。

【もくじ】
00:00　　第一章
07:55　　第二章　　
14:57　　第三章
22:14　　第四章
30:03　　第五章
37:45　　第六章


★以前アップした際にいただいたコメント★

●伊・・・・様より
優しく強い叔母に育てられ善之介は強く賢く少し叔母への思い遣りには欠ける子供に育ったが叔母はそれでも喜び亡き姉に報告するのは心に深く残りました
●あべの返信
こちらもご視聴いただきありがとうございます。
おば様の人生を投げ打った教育が、彼の中で大きく花開いて、世のため人のために役立つことを信じたいです。
●S・・・・・・・・・・・・様より
婦道記は、良いですね♪ 封建社会が故に婦人の立ちふるまいに感動を与えるものなんだなー
現代社会に忘れたものを感じる❣️ 周五郎の凄さを感じる。
●あべの返信
はい、周五郎さん凄いですね💕
●か・・・・様より
いつも楽しく拝聴させて頂いています。
ラストは前回の”おもかげ”の方が、私的には好きです。でないと、叔母上が可哀想すぎる。
●あべの返信
そうですね。前回の「おもかげ」は少女雑誌に発表されたので、読者に納得できるよう、おばさまの本意を主人公がしっかり理解できたラストにしたのでしょうね。
●w・・・・・・・様より
お家の為とはいえ由利の犠牲が大き過ぎます。弁ノ助の父親の民部は由利の幸せを本気で考えたなら、結婚適齢期の由利の善意に甘えずに他の解決方法はいくらでも考えられたはず。これでは最初から、死んだ妻の妹に幼い息子の面倒を見させて、ゆくゆくは自分の後添いにする気満々だったとしか思えません。
日本婦道記は犠牲的な女性の話が多いと思います。
あ、でもよしみ様の朗読はいつもの名調子で最高でした(^o^)
●あべの返信
いつもご視聴ありがとうございます。
なるほど、確かにそうですね。本人が望んで弁之助の世話役を引き受けたとはいえ、由利には理想的な縁談もあったわけですから、兄の民部がしっかり差配していれば…。w・・・・・・・様の読みの深さに感心いたしました。
●J・・・・・・・・・・・様より
武士の子に生まれついた者、武士として育てられる者…
いかように大変なものか
そして何より亡き母の代わりに立派な武士として育てようとする叔母の苦しく辛く大変な事か…
その心情を想うと泣けますね…
●あべの返信
いつもありがとうございます。
身分制度のはっきりしていた時代、上に立つものの厳しい覚悟がないと堕落するばかりだったことでしょう。時代は違えど学ぶべきことがありますね。
●坂・・・様より
幼い子を残し、死んでいく母の気持ちは、胸んでしょうね。その子を育てる、おばの覚悟は、立派です。人情に流され、甘く育てるものです。人間は、弱い心がでます。亡き母の気持ちを貫く覚悟は、女の凄さが、感じます。立派な覚悟がうがいます。ごどもは、じっとみています。むじょうのあいでそだったこは、えいようで、いいこになるでしょう。おばさんを、だいじにしてください。
●あべの返信
いつもご視聴ありがとうございます。
子を残して去らねばならない母の思い、それをしっかり引き継いで育てた若いおばさまの生き方が胸を打ちますね。主人公は立派な人間になると思います。


山本 周五郎
（やまもと しゅうごろう、1903年6月22日 - 1967年2月14日）は、日本の小説家。
本名：清水 三十六（しみず さとむ）。山梨県生れ。
横浜市の西前小学校卒業後、東京木挽町の山本周五郎商店に徒弟として住み込む。
1926年「須磨寺附近」が「文藝春秋」に掲載され、文壇出世作となった。
『日本婦道記』が1943年上期の直木賞に推されたが、受賞を固辞。
以後、「柳橋物語」「寝ぼけ署長」「栄花物語」「樅ノ木は残った」「赤ひげ診療譚」「五瓣の椿」「青べか物語」「虚空遍歴」「季節のない街」「さぶ」「ながい坂」など
庶民の立場から武士の苦衷や市井人の哀感を描いた時代小説、歴史小説など大衆小説で知られ、特に晩年多くの傑作を書いて高く評価された。


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