自己愛性パーソナリティ障害を受け入れられません【精神科医が9分で説明】パーソナリティ障害|心療内科

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0:05 (1)はじめに
0:28 (2)自己愛性パーソナリティ障害とは
1:55(3)自己愛性パーソナリティ障害を受け入れにくい理由3つ
3:40(4)自己愛性パーソナリティ障害受け入れの効果3つ
5:13(5)自己愛性パーソナリティ障害受け入れの注意点3つ
6:34(6)自己愛性パーソナリティ障害受け入れのコツ3つ
8:05(7)まとめ

自己愛性パーソナリティ障害は自分を特別と思い他者を見下すパーソナリティ障害です。現実を受け入れられれば改善を見込む面もありますが、特性なども影響し、その受け入れに大きな困難を伴います。

ご質問「自己愛性パーソナリティ障害を受け入れられません」に対し、精神科医が約9分の動画でお答えしています。
出演:春日雄一郎(精神科医、医療法人社団Heart Station理事長)

こころ診療所吉祥寺駅前 https://kokoro-kichijoji.com
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↓↓内容の詳細は下記になります。

(1)はじめに
今回は「自己愛性パーソナリティ障害を受け入れられません」というご質問についてお答えします。結論としては、受け入れは大きな前進になりますが、一方で受け入れには困難が伴うということになります。

(2)自己愛性パーソナリティ障害とは
自己愛性パーソナリティ障害は、自分が特別だと思うタイプのパーソナリティ障害です。自分よりも周りが困ることが多いのが現実です。この障害への薬はなく、受け入れと修正が現実的な対策になります。

主な症状は以下の通りです。
・自分が特別だと思い、人を下に見てしまう
・承認や賞賛を要求し、自分より優れている相手には嫉妬深くなる
・共感の欠如
・自分がしたと思った相手への高圧的な言動

自閉症スペクトラム(ASD)とは基本的に別の障害ですが、一部症状が似ている部分があり、合併することもあり得ます。ただし、自己愛性パーソナリティ障害でASDが関係しないことも多くあります。

(3)自己愛性パーソナリティ障害を受け入れにくい理由3つ
自己愛性パーソナリティ障害を受け入れにくい理由は以下の3つです。

①加害者性の受け入れ
疾患の受け入れは、これまで人を見下したり心ない言動をしたりといった加害者性の受け入れでもあります。周りから感謝されることは少なく、恨まれたり嫌われたりすることが多い現実を受け入れる必要があり、自分の持っていたイメージとは真逆で、強い苦痛を伴います。

②治療薬がない
診断を受けたからといってそれだけで良くなるわけではありません。痛みを伴う受け入れと特性の修正が必要になるため、本人にとって診断はメリットがなく、痛みのみを伴うものと見えることがあります。

③ストレスへの過敏さ
自己愛性パーソナリティ障害の人は、ストレス、特に自分が否定されるストレスに過敏です。受け入れはある種の自己否定でもあるため、より強い苦痛が伴い、受け入れづらくなります。

(4)自己愛性パーソナリティ障害受け入れの効果3つ
一方で、受け入れには以下のような大きな効果があります。

①加害性が止まる
受け入れた後、あえて加害を続ける人は少なく、加害性が残ると自己否定につながるため、加害性を止めようとします。加害性が十分減れば、他者との相談の余地が生まれ、修正する上での強みになります。

②改善の余地
受け入れた段階で既に大きな改善です。自己愛性パーソナリティ障害の人は能力が高い方が多く、気づけば自己修正する余地が大いにあります。他者と話すことができれば、その視点をヒントにさらに修正が図れます。

③相談が可能になる
加害性・攻撃性が減れば相談が可能になります。外からどう見えるかは修正を進める上で大きなヒントになります。ただし、人と話して傷つくことで逆戻りするリスクには注意が必要です。

(5)自己愛性パーソナリティ障害受け入れの注意点3つ
受け入れには以下のような注意点があります。

①逆戻りのリスク
受け入れと修正は痛みを伴う作業であり、耐えられなくなると逆戻りするリスクがあります。日頃からストレス対策をとり、自己肯定をしっかり持つことが大事です。

②うつのリスク
現実を受け入れる負担が大きすぎるとうつに至ることがあり、うつのつらさから逆戻りするリスクも生じます。自己肯定に努めつつ、うつが大きい場合には薬の治療なども検討されます。

③衝動性
受け入れ前はあまり自分に対する衝動性の問題は出にくいですが、受け入れ後は時に衝動性の問題が出ることがあります。衝動が出た時の対処法を身につけることが大事です。

(6)自己愛性パーソナリティ障害受け入れのコツ3つ
受け入れには以下のようなコツがあります。

①直面する
回避している状況では進展・改善は見込みにくいです。痛みがあっても直面していくのが改善への第一歩であり、直面を続けることが大事です。負担は大きいため、ストレス対策、疲労対策、自己肯定などの周辺の対策を並行することが肝要です。

②自信を持つ
直面した時にむしろ自信を失ってうつになることが多いですが、直面をあえて選んだこと自体が自己肯定に値します。ストレス対策や必要時の治療も並行します。

③人と話す
人と話すことで客観視し他の視点を持つことができ、修正を図る上で有効です。ただし、時に強い直面になって逆戻りする揺り戻しには注意が必要です。話を聞きヒントを得ることは大事ですが、一方的に話したりマウンティングしたりすることは控えましょう。

(7)まとめ
自己愛性パーソナリティ障害は、一旦受け入れれば改善に近づくことがありますが、一方でそれがしばしば困難でもあります。つらさを飲み込みつつ受け入れることで改善を見込むわけですが、うつになったり逆戻りしたりするリスクには注意が必要です。まずは直面し、きつくなったら自己肯定しながら対策を講じて持ちこたえ、他者と話しつつ改善を図っていくことが肝要です。

こころ診療所グループ(医療法人社団Heart Station)
府中こころ診療所(東京都府中市宮西町1-1-3三和ビル2階、☎042-319-7887)
こころ診療所吉祥寺駅前(東京都武蔵野市吉祥寺南町1-4-3ニューセンタービル6階、☎0422-26-5695)

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【解説者】
医療法人社団Heart Station 理事長 府中こころ診療所院長 春日雄一郎
精神科医(精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医)
2005年東京大学医学部卒業、NCNP病院、永寿会恩方病院等を経て、2014年に府中こころ診療所を開設、その後医療法人化し理事長に就任、2021年8月に分院「こころ診療所吉祥寺駅前」を開業。メンタルクリニックの現場で、心療内科・精神科の臨床に取り組み続けている。

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