【朗読】山本周五郎「尾花川」(日本婦道記より)~オーディオブック~ 朗読:京谷由香里

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実在の人物である江戸後期の尊皇派の志士河瀬太宰と幸夫妻をモデルに、ある一日を描いた小品。ゆったりとした身体つきで口数の少ない、温かい包容力を持った妻だったが、夫は二歳年上の妻を姉のような存在に感じ、中々馴染めずにいた。その妻がにわかに変わってきた。その理由とは。
初出:昭和19年4月「婦人倶楽部」大日本雄辯會講談社

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割と短めの作品で、河瀬太宰と幸子夫妻のある一日を描いたものですが、この作品は時代小説というよりも歴史小説に近い重きのある作品です。と申しますのも、河瀬太宰と幸夫妻は実在の人物で、実際にあったであろう生活の一ページを描いたものだからです。
川瀬太宰は、      
江戸後期の志士で、作品にあるように近江国膳所藩の家老戸田資能の子に生まれ、池田法眼恭雄の養子となり、一八五〇(嘉永三)年、川瀬に改名。天文・地理の学に通じ、尊王論を藩主本多氏はじめ藩士に説く傍ら、諸藩の志士とも交遊し、妻の幸(こう)とともに同志を自邸に匿い、一八六四(元治一)年、禁門の変で破れた長州藩士の救助も画策しています。
一八六五(慶応一)年に第二次長州征伐の為に上洛してくる将軍徳川家茂を膳所藩尊王派が膳所城で待ち伏せし、殺害を企んだ「膳所事件」が発生します。この陰謀に関わったとして太宰は同年五月に新選組に捕らえられ、翌年京都で斬首されました。
太宰が捕縛されたとき、新撰組が河瀬邸を訪れましたが、幸は重要書類を焼き、自刃しようとしましたが果たせず、同年六月に絶食死したとされています。享年四八歳。


◎主な登場人物
河瀬太宰(かわせだざい)大津尾花川の琵琶湖に面した屋敷に住む、聖護院宮家の有司。
幸子(さちこ)太宰の妻。
弥五(やご) 太宰の屋敷に立ち寄る老漁夫。
鹿島金之助(かしまきんのすけ)宇都宮藩を脱藩したという若侍
泉仙介(いずみせんすけ)  村松藩の志士。
井上文郁(いのうえぶんいく) 高松藩の志士。
長谷川秀之進(はせがわひでのしん) 高松藩でも指折りの勤皇家である長谷川秀驥の庶子。

    
(文中の表記、意味などについて)
 
魚籠(びく) 釣った魚を入れておく籠
厨口(くりやぐち) 勝手口
もやう 船をつなぎとめること
ひがい 琵琶湖周辺に生息する体長10センチ前後の小魚
挙措(きょそ) 立ち居振る舞い
老臣(ろうしん) 身分の高い家来、重臣、家老
養嗣子(ようしし) 家督相続人となる養子
有司(ゆうし) 役人、官吏
致仕(ちし) 官職を退いて隠居すること
隠棲(いんせい)俗世間を逃れて静かに住むこと
幕吏の追捕(ばくりのついぶ) 幕府の役人からの追手
下物(かぶつ) 酒の肴
御酒(ごしゅ) 飲む人やくださる人を敬って、その酒をいう
家常茶飯(かじょうさはん) 日常茶飯、日常の当たり前のこと
吝嗇(りんしょく)度を超して物惜しみすること、けち
久闊(きゅうかつ)久しく会わないこと。また、便りをしないこと
庶子(しょし)正室ではない女性から生まれた子供
知己(ちき) 親友、自分の気持ちをよく理解してくれる人
騙り者(かたりもの)人をだまして、金品をとる人。 詐欺師
家郷(かきょう) ふるさと
栄達(えいたつ) 出世や高い地位に就くこと
つづやはたち  十や二十歳
極月(ごくげつ) 12月
禁中(きんちゅう)  天皇の住む御所、宮中
御式微(ごしきび) 経済的に非常に衰えること
主上(しゅじょう) 天皇を敬っていう言い方
賜宴(しえん) 天皇(主君)が主催する酒宴
臨御(りんぎょ)天皇がその場においでになること
御佳例(ごかれい)めでたい先例、吉例
大膳職(だいぜんしき)宮中の食事や儀式の饗膳を司る役所
御調進(ごちょうしん)品物を整えて差し上げること
御膳部(ごぜんぶ) 膳にのせて供する食物
恐懼(きょうく) おそれかしこまる
心易き(こころやすき) 気心がわかっている
殿上人(てんじょうびと)9世紀以降の日本の朝廷において、天皇の日常生活の場である清涼殿の殿上間に昇ること(昇殿)を許された者
隠棲人(いんせいびと)俗世間を逃れて静かに住むひと 
一天万乗(いってんばんじょう) 天皇
艱難(かんなん) 困難な目に合ってつらく苦しい思いをすること
身命(しんめい) 自身のいのち
僭上(せんじょう)分を過ぎた贅沢をすること
酒肴(しゅこう) 酒や肴
忿怒(ふんぬ) 激しい怒り、憤り
起居(ききょ) 日常の生活
安閑(あんかん)のんびり
悲憤慷慨(ひふんこうがい)社会の不正や己の運命に許せなく憤りを 覚え嘆き悲しむ

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  一    0:00    
  二     7:26
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  四    21:52
五 30:41
  

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